日程 |
2014年4月15日(火)~2014年5月25日(日) 11:00-19:00 *月曜、5月5日休廊 |
---|---|
場所 | 1F EARTH+ GALLERY 2F/gallery COEXIST-TOKYO(東京都江東区木場 3-18-17) |
佐藤哲至さん(2006年視覚伝達デザイン学科卒業)ほか、本学卒業生が多数参加する展覧会のお知らせ。
出品作家:佐藤哲至(美術)、早瀬交宣(美術)、 たけのこうしろう(イラスト)、越田乃梨子(映像)、 坂本洋一(メディアアート) 、鈴木壮一(AD)
ゲスト作家:伊東歌織(振付家・ダンサー)、村山政二朗(打楽器奏者)ほか
監修:塚本純久(ユング心理学分析家)
主催:EARTH+ GALLERY / gallery COEXIST-TOKYO
企画:てんせんめん
***
この度、EARTH+ GALLERY/ gallery COEXIST-TOKYO では、取扱作家の佐藤哲至による企画展を行います。本展は昨年に引き続き、イムネ申(早瀬交宣・佐藤哲至)、映像作家の越田乃梨子、80 年代のマンガ・アニメを再現するイラストレーターのたけのこうしろうに加え、メディアアーティストの坂本洋一、振付家・ダンサーで、「アマキオト」の代表である伊東歌織、打楽器奏者の村山政二朗を迎え、展示とイベントを構成します。
美術の社会的役割の一つに、「問題の可視化」があります。自身の内面や、社会制度には全体を見通せるものが驚くほど少なく、そのほとんどは「みえるものの断片」か「目にはみえないもの」で構成されています。芸術家、デザイナーはそれらをイメージの力を駆使することで、問題を可視化し、対象化することができます。この可視化にとって不可欠なのが問題を俯瞰的にとらえる 視点であり、幽体離脱的な態度だと考えています。
昨年、初回は展示コンセプトを「幽体離脱」として、「現実と精神の分離」が社会システムに及ぼす影響をアート作品、心理学や技術の立場から探りました。本来不可分であったはずの芸術と宗教の関係性や、現代技術が生み出し続けるファンタジーの功罪を、「精神性を伴わない物質的な世界のあり方」として浮き彫りにしました。
今回はこれらの問題設定から一歩進めて、「愛とシミュラークル」を取り上げています。「愛」は、方向性をもった精神的なエネルギーであり、宗教愛、自己愛、博愛、性愛、憎悪、生霊や怨念まで様々な形をとります。一方で、社会的な愛の形式も、愛国心、寄付文化、婚活、アイドル、出会い系といったように多岐にわたっています。
文化人類学では、ある土地の伝統文化が滅びてしまった後、後世の人間がそれを惜しんで復活させた「まがいもの文化」を意味する用語を「シミュラークル」と言いますが、社会化された愛の形式はシミュラークル的にもみえます。「愛」という言葉に疑問を抱きつつ、「愛」を希求する欲望に満ちている現代社会の「愛のかたち」を探ります。
また会期中は多数の講座、イベントを開催します。多彩なゲストを迎え、アーティスト自身が表現の現在を楽しく、かつ真面目に語ります。
この展示では、武蔵野美術大学の卒業生が多数参加しています。デザインやアートの道を志す皆さんのご来場を心からお待ちしています。
*イベント開催時に展示の一部がご覧になれなくなる場合がございますので、イベント時間帯を避けてご来場下さい。展示状況はお気軽にギャラリーにご確認ください。