長谷川浩己

長谷川浩己(はせがわ・ひろき)
HASEGAWA Hiroki

専門
ランドスケープ・アーキテクチュア
Landscape Design
所属
建築学科
Architecture
職位
教授
Professor
略歴
2009年4月着任
1958年千葉県生まれ
オレゴン大学大学院修了(修士)
研究テーマ
都市環境から自然環境まで、あらゆる場所において人と土地、固有の環境との関わりから生まれる風景、そこでの行為、ふるまいの可能性について考察する。

'85年大学院卒業後、サンフランシスコにてハーグレイブス・アソシエイツでの勤務など'91年まで在米。帰国後、ササキ・エンバイロメント・デザイン・オフィスを経て、'98年にオンサイト計画設計事務所をパートナーとともに設立。
主な作品:横浜ポートサイド公園(グッドデザイン賞)、多々良沼公園/館林美術館・ランドスケープ(造園学会賞、グッドデザイン賞)、東雲キャナルコート中央街区・ランドスケープ(グッドデザイン賞金賞共同受賞、BCS 特別賞)、日本橋コレド広場リニューアル計画(グッドデザイン賞共同受賞)、元麻布C-MA3(JCD デザイン賞共同受賞)、丸の内オアゾ・ランドスケープ、星のや 軽井沢・ランドスケープ(AACA 芦原義信賞、ARCASIA GOLD MEDAL、JIA環境建築賞、グッドデザイン賞、土木学会デザイン賞・選考委員特別賞)など。また、オンサイト計画設計事務所一連の作品に対して、'08年にアーバンデザイン賞を受賞。

I continue to work as a landscape architect while teaching at the university. Although my work covers a wide range, I always emphasize the “experience of a place” and consider how a given activity will come to be positioned in society. I follow this line of thought at the university, too, encouraging students to always consider in their design what they hope a given action will make happen and what experience can be achieved only in that particular place.


星のや 軽井沢
軽井沢の谷あいにあるリゾート。単なる宿泊施設ではなく、この場所自体が滞在の場となるよう、既存地形、既存植生、川から引き込んだ水などとコテージ群による風景を構築した。土地本来の風景となじみながら、しかしここでしか得られない空間体験の実現を目指している。
建築:東利恵/東環境建築研究所

赤坂サカス
TBS本社前に広がる都市再開発。主に基本計画及び設計フェーズに重点的に参画し、都市公共空間の骨格を再編集しようと試みている。地形を取り戻すだけでなく、新しい地形として地下鉄を出て、地面下から繋がる坂道広場、第三の(公共)劇場空間としてのサカス広場など、現在の都市の動きに連動し、失われていた回遊性を取り戻した。
建築:久米設計

横浜ポートサイド公園
国際コンペにおいて最優秀賞を受賞。アート&デザインを標榜する新しい街における親水公園となる。港の風景をイメージさせる様々な断片を散りばめ、見る人、訪れる人それぞれが自分たちだけの港の風景を楽しみ、時を過ごせるよう意図した。

ポルタ・ヌオーヴァ公園(ミラノ市)
ミラノ市主催による、ミラノ市新都心中央公園の国際コンペ。石本建築事務所とJVで参加し、2等賞に入選。異物としての緑のプレートに様々な都市機能を貫入することにより、新しい都市の庭を出現させることを提案した。

東雲キャナルコート・中央街区
都市機構主導による、6チームの建築家とのコラボレーション。都心居住の新しいあり方を模索し、16ヘクタールに及ぶ街路空間全てもまた居住空間の一部であるようなランドスケープデザインを提案した。行き止まりのない立体的な回遊性と「その先の空間」への誘いがテーマである。

多々良沼公園/館林美術館
県立美術館と一体化した7ヘクタールの公園計画。長いアプローチの先にある敷地を島に見たて、大きく広がる田園風景の中にアートのための、少しだけ非日常の世界を用意した。大きな芝生広場や土手といったシンプルな要素を使いながら平坦な埋立地の敷地に微妙なレベル差を持ち込み、周辺の風景と繋がりながら、しかし自立している「壁のない庭園」を目指している。
建築:第一工房