加藤明日花さん（映像学科3年）、村上万葉さん（油絵学科3年）の展覧会のお知らせ。

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写真と油絵の二人展です。

「透明なステッチ」
彼らは風のように私の中を通り過ぎ、
体温や匂いや彼ら自身の色、声、眼差しだけを私の中にそっと置いていった。
置いていかれた彼らの気配は私の心に見えない縫い目となって残り、
意識の襞の隙間へと隠れていった。
そしてある時
朝のコーヒーをカップに注ぐ瞬間
踏切が上がる瞬間
雨の匂いに気づいだ瞬間
私の中に懐かしい風が吹く 私の意識は翻り、あの時の縫い目がふと顔を見せる。
彼らを思い出すことは時に幸福であり、時に恐怖である。
私たちはその縫い目をなぞり形を与える。
どこかに存在するのだと訴えるために。

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