日程 |
2025年6月14日(土)~2025年10月19日(日) *開催時間は本文リンク先参照 |
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場所 | 北京 中間美術館(Inside-Out Art Museum)(中国北京市海淀区杏石口路50号) |
何梓⽻(カ・シウ)さん(大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース2年)が参加する展覧会のお知らせ。
詳細はリンク先をご覧ください。
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展覧会趣旨:
本展覧会《終身練習 Life Rehearsals》は、中間美術館が2010年より継続して行ってきた「アウトサイダー・アート」プログラムの一環であり、特に自閉症スペクトラムの表現とそれを取り巻く社会的状況に注目してきました。今回はその延長線上にありつつも、単に作品展示にとどまらず、より広い社会的背景、すなわち誰もが人生の中で直面する「制限」「異質性」への理解と共感を促すことを目指しています。
展示では、自閉症スペクトラム障害の臨床的変遷と社会的理解の歴史に加え、アジアや欧州のアーティストの視点を交えながら、「異なる認知」や「繰り返しという行為」に宿るポテンシャルに着目します。繰り返しの行動は単なる障害の症状ではなく、環境への適応や感覚的自己調整のための戦略であり、これはあらゆる人々にとっても共感可能な営みであると展覧会は提案します。
「練習」とは未完成性を受け入れ、絶えず変化し続ける身体や思考を抱きとめる行為であり、そこには社会的規範や“正常性”の固定概念を揺さぶる批評的可能性が秘められています。本展は、アートを通じて「生きづらさ」と向き合う視点を提示し、観客自身の身体感覚やコミュニケーションを再考するきっかけとなることを目指します。