日程 |
2025年9月5日(金)~2025年10月22日(水) 11:00-19:00 *休館:日曜日、祝日 |
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場所 | ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 1F / B1F) |
田部井美奈さん(1999年短期大学部卒業/2018〜2021年度本学メインビジュアルデザイン担当)の展覧会のお知らせ。
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アートディレクター・グラフィックデザイナーとして活躍する田部井美奈。彼女の手掛ける本やパッケージには、凛とした品位のなかに明るいやさしさがあり、華美ではないにもかかわらず、人の目を惹きつける魅力があります。
目的に応えたデザインは、それぞれ個性的な佇まいをもちながらも、全体を俯瞰してみると「タベイミナイズム」ともいえそうな円環でつながっているように感じられます。
その円の中心でエネルギーを放っているのが、本展のタイトルでもある[光と図形]の挑戦です。
服部一成氏の下でキャリアを積んだ田部井美奈は、独立後、自分にしかできないビジュアル表現を追い求めはじめます。あれこれ模索するなかで思い至ったのが「写真」表現のもつ、予定調和ではない世界の魅力を取り入れることでした。自分の意志ではコントロールすることのできない「光や影」という現象、その三次元の世界に出現する偶然性を、二次元の紙面上に落とし込んでいく、時間と根気のいる行為に没入しました。
自身の想像を超えたイメージが出現した瞬間、自分でもびっくりするという田部井。そうした身体性を伴う、ワクワクする時間ごと作品に投影されているとするならば、その深度の高さが、見る者を魅了する力となっているのかもしれません。
本展では、2018年より追究してきたこの実験作[光と図形]の最新作を、空間ごと体感できるかたちでお披露目します。また合わせて、これまで手掛けてきたブックデザインやパッケージ、ポスターなどのグラフィックワークの代表作をご紹介。双方を通じて「タベイミナイズム」の神髄にせまります。
*入場無料
出版:『ggg Books 141 田部井美奈』(序文:服部一成)