公開制作94 石川卓磨「奇術の記述」

日程 2025年12月20日(土)~2026年5月10日(日)
場所 府中市美術館(東京都府中市浅間町1-3)

石川卓磨准教授(クリエイティブイノベーション学科)による公開制作のお知らせ。
公開制作や作品展示の日程、ワークショップ等の詳細は以下のリンク先をご覧ください。

公開制作94 石川卓磨「奇術の記述」

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石川卓磨は、写真を基点に、写真や映像作品を制作しています。石川は、写真は瞬間を切り取り、断片的な時間を示すという捉え方に疑問を感じ、写真の時間のあらわれに揺らぎを与えようとします。コマ撮りした写真をつなげた映像や、そこで起こっているはずの出来事の結末を覆すような仕掛けを加えた写真など、その作品には用意周到な準備と、丁寧な制作の時間が伴います。

ふだん決まったスタジオを持たない石川が、今回初めて美術館の一室で公開制作に臨みます。撮影は美術館の内部と、美術館を囲む公園で行う予定です。美術館を訪れる人々が、その前後に通過し、また滞在する場所が写った写真に出会うことは、美術館での鑑賞体験にどのような影響を与えるでしょうか。また、作者の約3ヶ月の制作の時間は、写真に写された時間と、どのように関係を切り結ぶでしょうか。

石川は、美術批評家としても活動しています。作品解釈、そしてそのために使われることばもまた、作品が生成する時間に関与します。公開制作室で石川の写真と石川自身と対話を交わし、写真をめぐる時間について、思いを巡らせてみてください。
(美術館サイトより)

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