「ハングルの縦組み」展

徐慧(ソーヘー)さん(2017年度大学院造形研究科博士後期課程修了)が企画・主催、朴志勲(パク・ジフン)さん(2006年度視覚伝達デザイン学科卒業/2008年度大学院造形研究科修士課程デザイン専攻視覚伝達デザインコース修了)が出展する展覧会のお知らせ。詳細は以下のリンク先をご覧ください。

「ハングルの縦組み」展

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ハングルは創製時から約500年間、縦に書かれていました。一方、ハングルの横書きは1900年頃に西洋文化とともに広がり、1945年に政策として教科書が横組で組版されました。その後50年を経てハングルの縦書きは韓国社会から姿を消しました。現在、ハングルを読める人の中で、縦組で作られた本をスムーズに読める人は極めて少ないでしょう。

韓国社会から縦書きが無くなったのには様々な理由がありますが、中でも「効率性」の低さを代表的な理由と言えます。当時の韓国社会において、縦組は視認性・読書効率が低く、組版の効率も良くありませんでした。結果として経済的効率性も低下し、もはやハングルの縦書きを求めなくなりました。しかし、韓国は2000年前後に経済成長と社会的安定を達成したことで文化的包容力が大きくなり、かつて効率性のみで評価されていた対象の文化的価値が再評価され始めました。こうした変化が、「縦書き」が蘇る背景となったのです。

本展示は、これからの縦書きハングルの姿を先取りして紹介する場であり、大きく分けて2つの内容を展示します。

ひとつは「書体」です。ハングル創製以降から近現代に至るまでに現れた多様な様式の書体をベースに制作した書体を紹介します。漢字とともに使われていたハングルを基にした書体、ハングルのみを表記するようになる過程で形成された書体様式を基にした書体、国が刊行した書籍に使われた格式ある書体を基にした書体、民間において自由に書かれていた文字を基にした書体など、従来、広く知られている宮書体(クンソ体)にとどまらない、多彩な縦書き用のハングル書体をご覧いただけます。

もうひとつは「縦組」です。書籍のような大量の情報媒体からは完全に消えた縦組を、様々なレイアウト形式で提示します。単語を形作る文字の配置空間を意識したワードスペースの模索、行の印象や段落揃え方式の応用、コラムやマージンの形状に至るまで、組版において意識すべき様々な要素をハングルテキストで提示します。過去の組版の復元ではなく、現代のデザイン的観点からアプローチしたハングル縦組の例を提案し、これからのハングル縦組デザインの可能性を実験します。

デジタル時代におけるハングル縦書きに関する議論はまだ始まったばかりの段階であり、見せ方を模索し、ルールを整理しているところです。このような時期に、縦書き文化が引き継がれている日本でハングルの縦書きを紹介できることを、大変嬉しく思います。

イベント

フォーラム(約1時間30分予定) 9月20日(日)17:00- イ・ヨンジェ、パク・ジフン + 山本 太郎
9月21日(月)17:00- イ・ヨンジェ、パク・ジフン + 雪 朱里
講演会(約1時間30分予定) 9月22日(火)14:00- イ・ヨンジェ「ハングル縦組み用書体の潮流」
9月23日(水)14:00- パク・ジフン「近・現代のハングルタイポグラフィー-レイアウトの100年-」

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