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1年次

素材や用具を知ることから始めます。岩絵具、水干絵具の溶き方、和紙やドウサなどの基礎技法を学びながら植物写生を行い、鉄線描から制作に入ります。さらに植物園、学内風景などの写生を通して作品制作を行い、人体デッサンによって素描力を養います。初めての素材による表現を通して、日本画の絵画性を学びます。

 

2年次

動物の写生を行います。鳥、獣、魚類など、その骨格や特徴をつかみ、自己の表現へと結びつけていきます。人体デッサンでは固定、組ポーズ、ムービングなどを行い、人体制作を通して造形表現力を体得します。また古典模写によって日本画の線、空間に対する認識を深めるとともに、特別講義で金銀箔、砂子、切金などの伝統技法を学びます。

 

3年次

1、2年次は日本画の技法を学びながら課題が与えられる授業でしたが、3年次からは各自の主体性を重視した自主制作となります。それぞれがテーマやイメージを探したり、スタイルや表現方法もさまざまなものに挑戦したりと、この時期は失敗を恐れずに、積極的に自身の制作に取り組みます。「これからの日本の絵画は自分が切り開く」という強い意識でのぞみます。古典研究や写生旅行、12号館地下展示へ向けての展示ゼミを行います。

 

4年次

自由なテーマによる合計150号以上の制作に取り組み、卒業制作への大切なステップとします。卒業制作はこれまでの集大成として、各自の絵画世界の確立へ向けてじっくりと取り組むことが大切です。エスキースや下図などの研究会では、教員と学生が常にコミュニケーションを持ちながら進めていきます。

1年次

日本画基礎Ⅰ|日本画材料説明・植物・古典技法(墨)|1年

植物写生のプロセスを通して、日本画材料の扱い方、基礎的な日本画技法を学びます。絵具の溶き方、線描、隈取り、平塗りなどの技法、岩絵具による彩色他、古典絵画に見られる技法を解釈しながら日本画のさまざまな表現を学びます。古典技法(墨)では、菖蒲の花のデッサンをもとにさまざまな和紙へ墨の表現を試みます。また、多様な墨の表現を画集、スライドレクチャーなどにより鑑賞します。

絵画基礎Ⅰ|人体デッサン|1年

人体の骨格を把握することを目標に、ヌード、コスチュームモデルによる固定ポーズ、クロッキーを行います。デッサンやドローイングはあらゆる絵画を生み出す源ともいえるものです。タブローと等価な表現でもあります。この授業では、人体モデルをクロッキー、デッサンすることにより、人体の形態や自然造形への把握のみならず、人間像とは何か、空間と人体との関係などを考えていきます。

2年次

日本画基礎Ⅴ|意匠と造形|2年

日本意匠研究として、特別講義(箔指導)により、箔あかし、野毛、切金など、箔の伝統技法を学びます。これらを踏まえたうえで、自由な発想の中からデッサン・エスキースを行い、50号前後の制作を通して、古典文様や装飾空間への理解を深めます。準備学習として、画集や美術館で古典から現代までの作品を鑑賞しておくことが望まれます。

絵画基礎Ⅲ|古典研究|2年

模写を通して、作品にこめられた生命に直接触れ、日本画独特の表現方法、素材や造形意識を探ります。そのために、さまざまな古典絵画の中から各自、研究課題として作品を選び研究します。上げ写しによる模写の他、臨写による模写を通して、より実践的な線描を行い、自己の表現に展開可能な表現方法を模索する機会とします。多くのすぐれた作品と出会い、作品にこめられた魅力を自分の心で受け止める姿勢が大切です。

3年次

絵画実習Ⅱ|身体性とドローイング

3年次からは各自の主体性を重視した制作となります。それぞれがテーマやイメージを探したり、スタイルや表現方法もさまざまなものに挑戦したりと、この時期は失敗を恐れずに、積極的に自身の制作に取り組みます。自身のテーマを見つけていくに伴い、ドローイングもそれまでのエクササイズ的なデッサンから自身の制作にとって必然性のある内容に変容していくことと思います。ここでは、各自の自主的なテーマによるドローイングとタブローの関係、モデルを見て描くことによるドローイングの身体性、表現の可能性などを学びます。

絵画実習Ⅴ・Ⅵ|自主制作|3年

3年次後期(9週間)、表現の可能性や方向性を考える大切な授業になります。この時期は、自主的な制作を試行錯誤しながら行う時期にあたります。より自己と向き合い、社会と向き合い表現することの意味まで関わることのできる題材やテーマを探す期間でもあります。自主制作として作品サイズ、テーマなど担当教員とそれぞれ個々にコミュニケーションを積み重ねて制作していき、3年次最後の授業としてアトリエ内に展示し講評会を実施します。

4年次

絵画実習Ⅶ・Ⅷ|4年

絵画実習Ⅶは、4年生最初の授業として卒業制作や今後の制作を見据えて自主制作に取り組みます。自主制作では「何を、どのように、表現するのか」という意識が重要となってきますが、題材をデッサンすることや身体を解放したドローイングを繰り返し行いコンセプトを形にする過程が必要となってきます。絵画実習Ⅶで行ったデッサン、ドローイングやエスキースなどから引き続き自主制作に取り組みます。各自が自主的に考えることで卒業制作につなげられる表現を模索するとともに作品の完成度を高めていきます。

卒業制作|4年

卒業制作では構想、取材やエスキースにしっかりと時間をかけ、作品へのイメージを膨らませていくことが大切です。4年間の集大成として、また将来作家として活動していくための出発点として、常に自主的に考え、自分の作品に責任を持って実行していかなければなりません。作家として活動していくためには自立心、実行力、思想、造形力などが必要です。作ることへの問題意識と強い意志を持って、卒業制作に対峙してください。

*履修概要、開講科目の詳細については下記よりご参照ください。