4コースが交差する自由自在なカリキュラムで独自の空間表現と豊かな創造性を養う。

各コースが相互に交差して影響し合うカリキュラムで、多様な造形表現と個性あふれる発想をともなった空間演出に携わる人材育成を目指します。1・2年次では、実習授業を通して身体を軸に基礎的な造形力や見立てによる空間造形と演出方法を学び、各自が自由な道のりを選択して表現の独自性を追求します。

3年次以降はセノグラフィ、インテリアデザイン、環境計画、ファッションデザインの四つのコースに分かれます。3年次後期より、多彩な分野から集結した教員が主宰する各ゼミナールに進み、個性豊かな専門性を養います。

カリキュラム

全体

空間演出デザイン学科のカリキュラムは以下の基本方針によって構成されます。

  1. 造空思考の理解と技術の習得、その実践と応用を学修する。
  2. 造空技術の習得、素材探求などの実践と応用を学修する。
  3. 芸術全般の総合的な基礎 教養、知識の習得とその応用を学修する。
  4. 専門領域4コース各々の理論と技術の習得、実践と応用を学修する。

1年次・2年次の学修を基礎期、3年次・4年次の学修を応用・専門期と大きく捉え、4年間の学士課程を通じて、専門教育、教養教育、の2つの柱に基づいた科目編成を行い、造空思考についての高度な専門性と深い学識、幅広い教養、異文化理解の能力に基づいた国際性、社会と文化を巨視的な観点から見通し現代社会の諸課題に取り組む表現力を養います。

専門教育
実技科目と、座学・演習が中心の専門理論科目によって構成され、専門理論科目では、造空に関わる各領域の基礎と、情報・デジタル・各種リテラシーの基礎を学修します。実技科目では、1年次配当の必修科目「造空基礎」「デザイン基礎」などにより、造空の基礎とアカデミックスキルの基礎を修得します。2年次・3年次前期までは、各専門領域の基礎となる実技科目を選択し、当該領域の特性にしたがって、専門的知識を系統的に養います。また、3年次後期・4年次には希望する専門領域教員のゼミナールを選択し、教員指導の下で専門的教養と専門的知識を総合する豊かな論述・表現能力を身につけます。
教養教育
全学共通科目である文化総合科目、造形総合科目により、幅広い学問分野の基礎と、情報リテラシーの基礎を学修し、造空以外の学問分野や領域横断的な分野に関する高度な教養を養います。

1年次

「造空・造形基礎を学修する」
造空と造形を学修するためにはまず、モノをつくる、空間をつくる人としての姿勢を、身体経験を通じて学修する必要があります。1年次は各専門領域の視座ではなく、多岐にわたる芸術表現を具体化する実習、基礎製図、座学講義など通じて、モノをつくる、空間をつくる姿勢とは何かを総合的に学修します。

  1. 造空と造形の思考と発想、技術を学修します。
    (造空基礎Ⅰ)(情報機能論)(製図Ⅰ)
  2. 表現技術基礎、素材探求など、実習を通して学修します。
    (デザイン基礎Ⅰ / Ⅱ / Ⅲ)
  3. 表現技術基礎、光と影を体験し演出実習を通して学修します。
    (共通絵画 / 共通彫塑 / デザイン基礎Ⅳ)
  4. 外部からのゲスト講師を招いて、芸術家としての教養を学修します。
    (空間メディア論Ⅰ / Ⅱ)

2年次

「造空・造形基礎をさらに深く学修する」
2年生前期は、1年次に培った姿勢から、より積極的な表現を学修するために、多様な領域の講師の開設する課題を選択することが可能です。後期は学内の施設空間を使用し、今後は重要な空間演出メディアとなるであろう、照明分野の実習である環境照明課題や、共通テーマに沿った各領域表現を実習で学修します。

  1. 専門領域4コースの多様な基礎を様々な課題を通して学修します。
    (空間演出デザインⅠ / Ⅱ / Ⅲ)
  2. 学内施設に対し、照明を用いた空間演出実習をグループワークで行います。
    (空間演出デザインⅣ)
  3. 基礎期の修了課題として、共通のテーマ設定の下、各専門領域教員の掲げた表現を選択し、実材実習として作品制作を学修します。
    (実材実習Ⅱ)
  4. 造空と造形の思考と発想、技術を1年次より発展させ、学修します。
    (造空基礎Ⅱ)(製図Ⅱ)
  5. 専門領域4コースの歴史を学修します。
    (空間メディア論Ⅲ / Ⅳ)

3年次
(前期)

「専門領域課題を選択し、高度な技術と表現力の深化を学修する」
3年次前期は、各学生が4年次修了までに学修する専門領域を明確にするために、各専任教員が設定する課題が多種構成されており、異領域を横断的に選択し学修することも、同領域を系統的に選択し学修することも可能です。

  1. 専門的で高次な専門領域4コースの実習課題を選択出来ます。
    (セノグラフィ A・B・C / 空間 1A・B・C / 空間 2A・B・C / ファッションデザイン A・B・C)

3年次
(後期)
4年次

「専門領域においての造空表現力と造空思考の更なる深化を学修する」
各領域の担当教員が開設するゼミナールを選択し、卒業制作まで深く専門領域を学修します。

  1. 各ゼミナール