教育目標

クリエイティブイノベーション学科では、総合的な造形教育と現代社会・産業に対する広範な知識の教授を基盤とした「創造的思考力」を、ビジネス分野、テクノロジー分野、ヒューマンバリュー分野との融合において強く発揮し、激しい環境変化や未来が予測しづらい現代社会における諸課題の解決に貢献し、新たな人類価値の創出を行いうる柔軟な発想や構想力を有する、情感ある人材を養成する。
ビジネス関連領域では、新しい価値やサービスの創造を実現するビジネスについて、プロジェクトベースで実践的に学び、研究する。テクノロジー関連領域では、AIやIoTをはじめ、ICTの進化によりライフスタイルが変化する今、これからの豊かな社会を創造する先進技術への理解を深める。ヒューマンバリュー関連領域では、心理や行動科学に基づき、人の感覚や思考、感情に寄り添ったモノやシステムの開発のために、心理学や感性工学のリサーチ方法や理論を修得する。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

基礎課程(1・2年次)では、造形実習・演習を中心に美術・デザインの基礎を学び、「創造的思考力」の基盤となる造形言語リテラシーを身に付ける。また、教養文化、言語文化、身体文化、造形文化といった各分野の広範な科目群から自由に選択履修するとともに、現代社会や産業に対する理解を深める必修科目を履修する。
専門課程(3・4年次)では、基礎教育としての造形経験が問題解決プロセスとして有効であることを演習によって学ぶ。市ヶ谷キャンパスにおける産業界との共同プロジェクト科目を必修として、「クリエイティブビジネス」「クリエイティブテクノロジー」「クリエイティブヒューマンバリュー」の3分野について実践的に学修・研究し、現代社会と未来の要請に応える創造的思考力の応用発揮を体得する。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

クリエイティブイノベーション学科では、「創造的思考力」を発揮し、現代社会の課題発見・解決や、新たな価値創造、社会におけるイノベーションを行うことができる人材を育成することを目的としている。こうした能力を養うために、次のような学力と意欲を持った入学者を求める。

  • 社会の諸課題に対して、既存の考え方にとらわれず、解決策を導く構想力を身につけようとする人
  • イノベーションに必要な教養・知識と発想力を身につけるための基礎的な学力がある人
  • ビジネス、テクノロジー、ヒューマンバリュー分野に関心があり、対応する文系、理系の主要科目の学力がある人

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

造形構想学部ディプロマ・ポリシー(各学科共通)

創造的思考力の応用発揮において独自の探求を行い、社会的イノベーションに寄与しうる人材として以下の7点について評価し、学位を授与する。

  • 専門的な知識を理解し深めることができる。
  • 専門分野の基盤となる文化や諸科学について総合的に理解している。
  • 創造的思考力を深め広げる技能を身につけている。
  • 他者に伝える表現能力及び他者とともに考える対話能力を身につけている。
  • 批判的思考を働かせ、課題や主題を自主的に設定することができる。
  • 論理的思考・創造的思考を働かせ、独創的な課題解決の判断や構想ができる。
  • 課題発見・解決に幅広い関心と高い意欲で取り組み、社会のなかで主体的に行動することができる。