教育目標
映像学科では、総合的造形教育と社会に対する広範な知識の教授を基盤とし、映像表現分野とテクノロジー分野の交錯する領域において創造的思考力を発揮できるような人材、幅広い教養に通じ、歴史的背景を理解しながらも、変化する社会状況、技術・表現に適応し、新たな価値を産み出しうる映像表現者であり文化創造の担い手となる人材を養成する。
具体的な研究領域としては、静止映像としての写真表現及び時間や動きを含んだ映像としての映像表現であり、前者はケミカルフォト・デジタルフォト、後者はデジタルドラマ・映画・ドキュメンタリー・アニメーション・CG・メディアアート・サウンドアート・インタラクティブアート等が該当する。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
映像学科は、真実を見つめる強い意志の向上を図り、自由かつ大胆な創造的感性を磨き、表現する者としての眼を育み、美意識を涵養することを目的としたカリキュラムを実践している。それは映像表現の総合性を感得して、真の専門性を獲得するための全方位的カリキュラムであり、作品制作と制作指導が教育の基柱となる。本学科は「映像文化」が言語を超え、国境を超え、民族・宗教をも超えられる「存在」であると考えており、全学共通科目で学んだ知識や教養を表現行為や行動に変え、変化する世界の社会状況に、自ら確信をもって対応できる文化創造の担い手となる、映像の真の表現者・理解者を育成する。
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)
映像学科は、建学の精神である「教養を有する美術家養成」を土台に、1990年に開設された。
映像学科の教育は、映像技術の習熟にはとどまらず、過去に蓄積された映像及び表象文化の豊かな歴史を踏まえながらも、新たな価値を生み出す革新的な創造者を養成することを目的としている。 こうした能力を養うために、次のような学力と意識を持った入学者を求める。
- 自らが目指す将来像に向けて学ぶための基礎的な教養・表現力がある人
- 映像への強い関心と表現意欲があり、新しい表現・技術を常に探求しようとする人
- 新たな映像の可能性を探り、創造的思考力を用いて、その表現を具現化しようとする人
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
造形構想学部ディプロマ・ポリシー(各学科共通)
創造的思考力の応用発揮において独自の探求を行い、社会的イノベーションに寄与しうる人材として以下の7点について評価し、学位を授与する。
- 専門的な知識を理解し深めることができる。
- 専門分野の基盤となる文化や諸科学について総合的に理解している。
- 創造的思考力を深め広げる技能を身につけている。
- 他者に伝える表現能力及び他者とともに考える対話能力を身につけている。
- 批判的思考を働かせ、課題や主題を自主的に設定することができる。
- 論理的思考・創造的思考を働かせ、独創的な課題解決の判断や構想ができる。
- 課題発見・解決に幅広い関心と高い意欲で取り組み、社会のなかで主体的に行動することができる。