映像基礎Ⅰ(写真基礎)1年次

映像学科では写真や映画が生まれる前の装置から映像の原理を学び、その原理の応用から映像制作の第一歩を踏み出します。【映像基礎Ⅰ】は、すべての映像の原点とも言える写真の基礎を、教室を暗箱と見立てた大型ピンホール、小型ピンホールカメラの制作と撮影、フォトグラム制作、フィルムカメラやデジタルカメラを使った撮影やプリント制作などを通して、総合的に学びます。

デジタルドラマⅠ 2年次

実写映画の制作にはアニメーションやインスタレーション、写真など他分野に生かせるヒントが無数にあります。【デジタルドラマⅠ】は、8週間の集中講座で実写映画のつくり方を学びながら、10数人のチームで短編映画を制作する必修演習授業です。映像表現の活動に必須のグループワークやクリエーションの術を習得し、創作行為の幅を広げます。

写真実習Ⅰ(カラー写真)2年次

【写真実習Ⅰ】は35mmフィルムの一眼レフカメラや大型カメラ、中判カメラを使用した撮影実習、プリント制作を通して、RGB、CMYの相関や補色を理解し、ニュートラルカラーのタイプCプリントを制作する術を学びます。この授業に続く【写真実習Ⅱ】では、デジタルカメラを用いて、次世代における新しい写真表現の可能性を探ります。

映像・写真表現実習I 3年次

【映像・写真表現実習I】は、1・2年次において自分自身が学んできたことを各個人・グループ別の制作として実践する実習で、「進級制作」と呼ばれています。この授業では一人ひとりが企画立案から制作、上映や展示設営までの一連の流れを、しっかりと理解することが求められます。

卒業制作 4年次

草地紀乃『 Evil Woman』

映像|37min 41sec

太め体型の悪女カナエは、老母と暮らす独身男の家に巧みに入って居座り、母親を老人施設に追いやると、やがて息子も練炭自殺と見せかけ殺そうとしていた…。実際の事件をモデルに丹念な取材・調査と思考を重ねて脚本を推敲し、リアリティのある人間ドラマに集約。冷徹で業の深い主人公の女を監督自ら演じ、年配の共演者からは翻弄され餌食となる非力な中年男の哀切な少年性をあぶり出した達者な演出力と構築力を評価された。(小口詩子教授)*

岩崎美ゆき『ゼク(am 2:00)』

写真|印画紙、インクジェットプリント H560 × W840mm ×12点

公的な場で開かれてはいるが、実は閉じている。そんな特異な空間の中を、真夜中にカメラ片手にあてもなく徘徊する。作者はそうした秘密めいた行為を何度も繰り返してきた。ストロボの直接的な光が陰影を排除し、奥行きのないフラットな平面として、空間がユニークに提示されている。いかにもインスタ映えしない、であるが故に、押せば写ってしまう写真の本質を鋭く追求している。(小林のりお教授)*

*『優秀作品集2017』より再掲