大河原愛展 -「鼓膜に残る静寂を、優しさに変えるすべについて」

日程 2019年5月22日(水)~2019年6月3日(月)
10:00-20:00 *金・土曜日は20:30まで *最終日は16:00まで
場所 新宿高島屋 10階 美術画廊(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2)

大河原愛さん(2004年大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了)の展覧会のお知らせ。

大河原愛展 -「鼓膜に残る静寂を、優しさに変えるすべについて」

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このたび新宿髙島屋では、『大河原愛展 鼓膜に残る静寂を、優しさに変えるすべについて』を開催いたします。

大河原愛氏は、NY滞在中にアメリカのコンテンポラリー・アートや、フランシス・ベーコン、エゴン・シーレのような近代絵画の影響を受け、皮膚の下から浮かび上がる骨格や人体の美しさを表現されています。

またコラージュ作品では、ヨーロッパの物語を彷彿とさせるノスタルジックな世界観を展開しています。どの作品も不完全さや不均衡を表していますが、それは社会の不合理や不平等に対する作家の問いかけなのかもしれません。

今展では、近年の研究により生み出したエンコースティック(蜜蝋)技法を取り入れたコラージュ・ド ローイング作品や、ルネサンス時代の西洋絵画に用いられたエマルジョン下地での油絵など約30点を発表します。

「鼓膜に残る静寂」とは、ふとした瞬間に訪れる社会からの疎外感や孤立感であり、その「静寂」を他者への優しさに変えることはできないかという作家メッセージをご覧いただけますようお願い申しあげます。
髙島屋美術部

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