専門領域を超えて
ものづくりを追求できる環境で、
素材に触れ、技の大切さ、品質を見分ける眼を養う。
クラフト、インテリア、インダストリアルの3コースがあり、心地良い暮らしを実現するための豊かな感性や知識を養います。2年次前期まで全分野を体験し、基礎力を培った後、自ら適性を見極めてコースを選択し学びを深めます。

専攻分野
- クラフトデザイン
- インダストリアルデザイン
- インテリアデザイン
取得可能な資格
- 中学校教諭一種(美術)教員免許
- 高等学校教諭一種(美術・工芸)教員免許
- 学芸員
- 二級建築士・木造建築士受験資格(インテリアデザインコース)
卒業後の進路
ジュエリー、家具、テキスタイル、インテリア、プロダクト領域のデザイナーや商品企画担当に就いたり、企業で経験後に独立する人もいます。
専門コース以外の領域も幅広く学び柔軟で斬新なデザインを世に送り出す。
人間の制作とモノに関わり、心地よい暮らしをデザインする感性と知識、問題意識を養い、価値観や技術の変化を見据え、次代が求める解決策に取り組む思考・表現力、社会と連携できる人材を育成します。
カリキュラム
全体
クラフト、インダストリアル、インテリアの各コースはそれぞれ社会の受け入れ方にかなり違いがありますが、造形感覚、色彩感覚、構成能力、何よりも美意識において共有できるように、基礎実習、基礎演習に力をいれます。

学びの基盤となる考えや素材の基礎を経験し、各自の方向性を決める手がかりとなるよう、11の講座[基礎実習]から4つを選択します。また、製図やコンピュータ演習などプロダクトデザインの基礎となるスキルを学びます。素材や色彩、造形感覚、構成力、美意識など、デザインに必要な感性を養います。

多様な表現を学ぶ前期を経て、後期より3コースに分かれ、アーティストやデザイナーの指導のもと専門性を高めていきます。
クラフトデザイン(CD):発想につなげるための技術と道具を学ぶ。
インダストリアルデザイン(ID):造形の美しさと機能の両立を目指す。
インテリアデザイン(INT):インテリアの思考方法と制作の基礎を学ぶ。

CD:5つの素材に分かれ、基礎技術にデザインコンセプトを絡めたものづくりを実践します。
ID:造形と機能の両立に加え、ターゲットユーザーを意識した制作を進めます。後期は家電・日用品とカーデザインのゼミに分かれます。
INT:家具から住居や店舗などの空間までを学ぶことで、視野を広げる思考力を養います。

CD:前期、自由課題を中心としたカリキュラムを多く設け、各自の創作活動・研究を深めます。
ID:社会性をテーマにしたプロダクト制作と、卒業制作のリサーチを進めます。
INT:地域やインテリアプロダクト、空間の選択課題を軸に、より深く制作に取り組みます。後期は各コース自由なテーマで卒業制作に取り組みます。
卒業制作優秀作品
工芸工業デザイン学科で学んだ学生たちの制作・研究の成果から、優秀作品を紹介します。
学科専用施設・設備
学科それぞれの専門性を発揮できるように、さまざまな制作・研究に対応した施設・設備を完備しています。

陶磁工房
陶磁工房は、ガラス張りのオープンな雰囲気で、自然光を感じながら制作に取り組めます。

ガラス工房
吹きガラス工房や、コールドワークやキルンワークなどさまざまな技法を実践できる工房を揃え、各技法を組み合わせた制作も可能です。

ID工房
3Dプリンターによるモデルやクレイモデルを造形するための工房。インダストリアルデザインコースの学生が主に利用します。

INT工房
インテリアデザインコースの学生が主に利用します。金属、木材、プラスチックなど各素材を加工できる工房や塗装エリアを備えています。

テキスタイル工房
独立した工房のほか、16号館内にもテキスタイル専用の工房を設置。織物の制作ができる織機室や染色用の捺染室などを完備しています。