日本の美意識や精神性、伝統技法の理解を深め、新たな絵画世界を拓く創造力を育てる。

日本画は東洋画の伝統を継承し、外来文化の影響を受けて発展しました。日本特有の美意識と精神性に基づく独自の造形力と優れた材料・技法により、世界の美術で独自な位置を占めています。本学科は、日本画や日本への探求と専門技法を習得を通じて、新たな絵画世界を切り拓く創造力を育てます。

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専攻分野

  • 日本画

取得可能な資格

  • 中学校教諭一種(美術)教員免許
  • 高等学校教諭一種(美術、工芸)教員免許
  • 学芸員

卒業後の進路

作家活動、大学院進学、海外留学、学校教員や講師、学芸員などのほか、デザインやアニメーション、ゲーム業界への就職など多岐にわたります。

学生と教員の対話を重んじながら未知の絵画を生む創造力を育てる。

日本画の基礎的な専門技法を習得し、日本人の感性に宿る独特な美意識と精神性から生まれる独自の文化を背景に保持してきた伝統を現代の表現として展開し、個性豊かに創造する人材を育成します。

カリキュラム

全体

1・2年次では日本画の素材や技法などの基礎知識を学び、3・4年次で自主性を持って専門的な表現を追求します。教員との対話を重んじた指導の中で創造力を高めます。

静物写生、そして風景、人体と基本的な素描力を養うとともに、写生を行うことで対象を観察する力や単純化していく表現への可能性を、自らが制作を通してつかんでいきます。
同時に描写力、表現力を養うための絵画、幅広い観点を他学科で学ぶ造形総合科目を学びます。

日本画独特の造形思考と、自身の絵画表現の基盤を築いていきます。かたちを捉えることが難しい動物の写生で忍耐強い観察力を培うとともに、組みポーズやムービングを取り入れた人体デッサンで表現力を体得。また、金銀箔、砂子、切金といった伝統技法を実践的に学びます。

基礎技法の習得を終え、各自がテーマやモチーフを探し、新しい表現方法に挑戦するなど、失敗を恐れずに制作に取り組んでいく時期です。自主制作が主になり、担当教員との対話形式で指導を受けます。展示ゼミなど、制作と作品発表も積極的に行います。

自由なテーマによる100号制作を経て、卒業制作に取り組みます。担当教員とコミュニケーションを密に取り、常に「何をどのように表現するか」を考えながら制作を進めます。将来、作家として活動していくための出発点とも言える、貴重な制作期間となるでしょう。

卒業制作優秀作品

日本画学科で学んだ学生たちの制作・研究の成果から、優秀作品を紹介します。

学科専用施設・設備

学科それぞれの専門性を発揮できるように、さまざまな制作・研究に対応した施設・設備を完備しています。

古典技法・素材室

日本画の古典技法や模写、新旧の素材をより深く研究するための教室です。特別講師や現代作家のレクチャー等にも利用します。

アトリエ

学年が上がるにつれ一人の学生が使用できるスペースも広くなり、大作の制作にも取り組むことができます。

共有機材・施設

学科専用の他に全学科共有で利用できる施設・機材も充実しています。

卒業後の進路

卒業生の進路は多岐にわたり、さまざまなデータから、ムサビ生が社会に広く求められていることがわかります。詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

授業・学生紹介

学⽣による授業紹介です。

学部学科・大学院