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1・2年次

彫刻にはさまざまな表現の領域があり、彫刻に対する考えの違いや素材の違いがあります。それらを超越した本質的な部分での理解や共感、批評や議論はきわめて大切なものです。それを可能にするのが、基礎的な訓練です。造形的な基礎と自身の一貫した視線(ヴィジョン)。この二つを表現の「基礎」と考え、「基礎」をめぐる問題をさまざまなかたちで関わらせようというのが、基礎課程の特徴です。
基礎課程の目標は、それぞれの人がそれぞれの方法で、自分自身の視点を明確にしていくことにあります。カリキュラムには、それを実現するための表現の多種多様な試みがあります。さらに、講師とのディスカッションが多く行われ、現代美術を軸とした体系的な彫刻論も加わっています。多彩な授業を通して、自分の興味をより独自の問題として展開させることが、基礎課程の課題です。

3・4年次

本学科では、彫刻の概念を非常に広い範囲でとらえています。それを取り巻く状況、技術の発展は日進月歩です。人間の表現、あるいは人間そのものの解釈の広がり、先鋭化、従来は関連の希薄だった領域の彫刻概念への影響など。この変化と動きの激しい状況において、さらに専門性を深めていくことが、専門課程の目的です。
各自がヴィジョンをより明確化し、追求していくカリキュラムを縦糸とするならば、横糸に相当するのが素材別工房による指導です。3年次からは、各自が計画的に工房を選択し、制作を展開します。制作現場におけるコミュニケーションは、新しい表現を創造する原動力となるでしょう。形骸化されがちな創造領域の枠を超え、社会性を取り込んでいく展望を持ち、予想もつかない問題提起と展開、そして新しい動きを発信すること。これが、専門課程の目指すところです。

3年次以降の工房制作|7つの工房

1・2年次は「基礎工房」、3年次からは「複合工房」を含む以下の7つの工房で制作します。各工房は行き来しやすいように結ばれ、学生は選択した工房をベースに、制作や彫刻に対する考え方によって複数の工房を自由に選んで利用することができます。

塑造工房

1. 塑造工房

塑造制作に関するすべてと、目的に合わせた型取りの方法を習得します。随時専門家のデモンストレーションを受けて、制作工程における技術の合理性と重要性を再認識します。

金属・セラミック工房

2. 金属・セラミック工房
(複合工房)

鉄鋼や鋳造・セラミックなど、重機や火器を使う制作のための複合工房です。天井高10m以上の空間と3基の天井クレーンを持つ大工房ですが、授業内容に合わせたフレキシビリティがあり、特に安全面には万全の配慮がなされています。

石彫工房

3.石彫工房

石彫を通して表現の可能性を探ることを目的とします。年間を通じて石材の入手、搬入を計画的に行い、石材の基本的扱いおよび基本的な工具の技術指導、インバータ式クレーンや電動工具、エア工具等の使用方法を指導します。

FRP工房

4.FRP工房

ポリエステル樹脂を中心とした可塑性のある化学素材を扱う工房です。素材の入手から廃棄処分、有機溶剤の安全性の指導を含み、この素材の特質としての表現の多種多様性に対応します。

木彫工房

5. 木彫工房

木彫を通して表現の可能性を探ることを目的としています。木材の性質、目的に応じた接合方法の考察、基本工具等、具体的な指導と共に彫刻全般における表現についての考察、指導をします。

ミクストメディア工房

6.ミクストメディア工房
(複合工房)

「ミクストメディア」には「複合的な素材」と「複数の表現媒体(マルチメディア)」という意味があります。この両面から表現技術を考察し、実験と実践を進めます。

石彫工房

7.コンピュータ工房

写真、映像などこれまで彫刻と縁の薄かったフィールドですが、彫刻のシミュレーション及び映像的概念からのアプローチとして出発し、彫刻独自の空間概念の可能性を広げていきます。

*履修概要、開講科目の詳細については下記よりご参照ください。