2006年度に発足した「国際交流プロジェクト」は、国際交流を大学としてサポートし、個人や学科の経験を大学全体の資産として共有することを目指す制度です。海外の教育機関との共同プロジェクトを通して、新たな美術・デザイン教育の方法論を模索するとともに、本学の教育の在り方を世界に発信します。海外を訪れて現地の学生とともに制作する。そこには、国籍や専攻を越えて語り合う機会が広がっています。また、訪問教授制度や産官学共同プロジェクトなどとの、有機的な連携や相乗効果も期待されています。

2018年度採択一覧

フェイシングタイム・ムサビ・プロジェクト

交流機関 ウィーン工科大学
実施研究室(代表者) 彫刻学科(伊藤誠教授)
渡航先 オーストリア
実施期間 2018月8月19日~8月24日
内容 オーストリアのウイーンを拠点に活躍するメディアアーティスト、ホフステッター・クルトの活動を通し、アートの科学や数学との関わりによるグローバルな展開について学ぶ。また、彼のプロジェクトである、1998年にスタートした地球規模のメディアアート・プロジェクト「フェイシングタイム・プロジェクト」をベースに、本学の学生とともに、パブリックアートの歴史おけるメディアアートのインタラクティブな展開と可能性を考察し、ウィーンのスタジオでワークショップを経験し、その実践として、共同プロジェクトとして本学にインタラクティブな装置を取り付け世界との交流を試みる。

スイスのデザイン教育と木工芸

交流機関 エーカル大学 (Ecole cantonale d'art de Lausanne)、スイス・ローザンヌ芸術大学
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科(十時啓悦教授)
渡航先 スイス
実施期間 2018年8月22日~8月31日
内容 スイスのデザイン教育は、周囲隣国から様々な様式が入り、多彩なデザインが混在する歴史背景があり、取り込みまた選択、排除するデザイン手法において先進性がある。一方海に囲まれた日本では鎖国時代も含め固有の価値観を評価する傾向が強い。日本の高度成長期に北欧デザインが取り入れられ一旦淘汰された日本古来の価値観を角度を変えて現代日本の形に作り上げるため、エーカル大学のプロダクト専攻学生と共同でプロダクト作品を制作し学びたい。同時に豊かな森林資源の有効利用では共通の価値、可能性を有し、モノづくりを通して、環境への貢献、森林環境保全意識を高めることも行いたい。またこのような共同作業を通じて英語によるコミュニケーション能力を高めることも目的としている。

パペルマヒカ - 版と線のちから

交流機関 サンアグスティン アートセンター
オアハカ州立自治ベニートファレス大学 芸術学部
実施研究室(代表者) 日本画学科(内田あぐり教授)、油絵学科版画専攻(遠藤竜太教授)
渡航先 メキシコ
実施期間 2019年2月20日~3月7日
内容 メキシコ南部オアハカにあるサンアグズティン・アートセンター付属ギャラリーにおいて、本学日本画学科と油絵学科版画専攻の学生、スタッフ教員とオアハカ州立自治ベニートファレス大学芸術学部学生を中心とした若手アーティストたちによる国際交流展を開催する。展覧会は「パペルマヒカー版と線のちから」という名称により、版画や和紙へ描いた日本画、または様々な素材で紙に描かれたPaper worksを展示する。会期中にアートセンターの工房とアトリエで版画と日本画のワークショップを行う。版画の木版リトグラフや日本画の墨による線描など、日本の美術や文化、本学の美術教育を紹介することは大変意義深く、相互の交流と文化の理解を深めることとなる。

TAB Project(東京・エックス・バルセロナ)

交流機関 エックス・マルセイユ大学、バルセロナ大学
実施研究室(代表者) 映像学科(クリストフ・シャルル教授)
渡航先 フランス、スペイン
実施期間 2019年2月27日〜3月13日
内容 南仏エックス・マルセイユ大学音楽学部の学生およびバルセロナ大学の学生と共同制作を行い、学生の音楽フェスティバルに参加する予定です。学生たちが実務レベルでの「フィールド研究」、「イベント企画」と「作品発表」についての意味を知ることと、国際性を身につけることは、将来若い作家たちが活躍するために非常に有意義と考えます。広く活躍するためには何が必要か、どのような問題が起きてくるか、また、実現させるための不可欠要素など、実体験を通して、学ぶことは学生にとって今後の活躍の場を広げるきっかけとなると思われます。このプロジェクトは学生たちの今後の自立を支援するものであり、また参加する3校の交友関係を深め、日本、フランス、スペインの相互理解が広がることも期待されます。