本学創立100周年事業シンボルマーク及びコンセプトワード(標語)の受賞作品が決定しました。
2024年4月~9月の期間、本学在学生、卒業生、教職員対象に公募を行い、最終的にシンボルマーク208点、コンセプトワード245点と大変多数のご応募をいただきました。誠にありがとうございました。
審査委員会での厳正なる選考の結果、最優秀賞各1点、優秀賞各2点が決定いたしました。採用されたシンボルマークとコンセプトワードは、100周年事業にかかる本学広報物に幅広く活用されていく予定です。

最優秀賞

画像:100周年事業シンボルマーク最優秀賞

*商標登録申請中

受賞者 牧寿次郎さん(造形学部基礎デザイン学科/2007年度卒業)
コンセプト 武蔵野美術大学(Musashino Art University)のロゴである「MAU」のデザインに、周年を記念する「100」という数字を重ね、時間の蓄積を示しました。
この「100」には、右下の「U」につながる動きが含まれます。横向きの「0」が縦向きの「0」に変わる様子は、挑戦し、倒れても立ち上がる、「つくること」のプロセスを思わせます。
こうして元のロゴを変化させることで、このシンボルマークは、変わり続ける大学のかたちを表しています。

受賞者コメント 創立100周年、そして翌年の留学生受け入れ100周年、おめでとうございます。
次の100年に向けて、学生一人ひとりと真摯に向き合い、「変わり続ける」大学であることを願っています。

優秀賞

画像:100周年事業シンボルマーク優秀賞

受賞者:
加藤貴司さん(造形学部視覚伝達デザイン学科/2004年度卒業)

優秀賞

画像:100周年事業シンボルマーク優秀賞

受賞者:
千頭龍馬さん(造形学部工芸工業デザイン学科/2017年度卒業)

100周年事業コンセプトワード

最優秀賞

美はつづく。

*商標登録申請中

受賞者 有木陽美さん(造形学部基礎デザイン学科/2020年度卒業)
コンセプト 在学中から、武蔵美の「美」のロゴが悠然としつつ力強さがありとても印象的でした。100周年だからこそ原点に立ち帰り、武蔵美に関わるすべての人の背筋が伸びるようなワードにしたいと思い考案しました。
受賞者コメント この度はコンセプトワードに選んでいただき、誠にありがとうございます!卒業後も、このような形でムサビに関わる機会をいただけたことをとても嬉しく思います。100周年という大きな節目に、微力ながら貢献できれば幸いです。

優秀賞

つくりつづける、変わりつづける。

受賞者:
有木陽美さん(造形学部基礎デザイン学科/2020年度卒業) *最優秀賞受賞者と同一者

優秀賞

つくる。つなぐ。つづく。

受賞者:
成田美和子さん(短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻/1998年度卒業、短期大学部専攻科デザイン専攻グラフィックデザインコース/1999年度卒業、造形学部通信教育課程デザイン情報学科コミュニケーションデザインコース/2019年度卒業)

審査委員コメント

審査会は2024年10月下旬に市ヶ谷キャンパスにて、本学教員・校友会員・卒業生職員から構成される審査委員によって行われました。

審査委員長:視覚伝達デザイン学科教授 中野豪雄

ムサビが積み上げてきた100年をどのように形/言葉にするか。非常に難しい命題だと思うが、応募作品からは、過去だけにとどまらずこれからの未来を展望していこうとする意志が感じられる作品が数多く見受けられた。多様性を認めながらも芯のあるクリエイティビティを目指す思考は、100年経っても変わらず受け継がれていくべき財産である。こうした信念のようなものが、世代や学科や専門性を超えて共有されていることが実感できる、大変有意義な審査会であった。

視覚伝達デザイン学科教授 沢田耕一

はじめに、ご応募いただいた皆様に感謝を申し上げます。
審査は厳粛かつ緊張の中、行われました。
応募頂いた全ての作品は、
私たちの母校である武蔵野美術大学100周年への熱い思いが込められていました。
武蔵野美術大学の100周年をマークと言葉で発信する。
それぞれが共鳴しあって目的が達成できるものを選出する。
沢山の議論を重ね選出された入賞作品は武蔵野美術大学100周年に相応しく、
堂々としていると実感しています。
以上、ご報告いたします。

油絵学科グラフィックアーツ専攻教授 いとう瞳

審査で選出された方々、この度はおめでとうございます。
様々な切り口の応募作を拝見し、とても幅広い年代からのムサビ愛を感じ取ることができました。
特に上位に残った作品からは、普遍的でありつつも今らしさが漂い、進んでいく次の時代に向けた存在感も伝わってきます。
今回の審査を通じ、改めて卒業生としての自らを思い返すきっかけも頂きました。どうもありがとうございました。

教養文化・学芸員課程研究室准教授 大石紗都子

選びとられた言葉や形、それらが発するメッセージはどれも未来への希望を鼓舞するエネルギーがありました。これまでとこれから、遊び心と覚悟、余白や細部にまで届く柔軟性、様々なムサビらしさに触れ、こちらも姿勢を正して臨みました。
絞り込むのがもったいないほどの、多くの力作をお寄せいただいたことに感謝いたします。

校友会会長 萩原幸也

武蔵野美術大学100周年のシンボルとメッセージのはたす役割とは何か?という問いに応募者の皆様と審査員全員で向き合ったように思います。結果として、これまでの蓄積と、今後もつづいていくという意思を込められ、それを象徴した作品を選出できたと思います。

校友会前会長 星啓子

多くの応募作品の中から選出したシンボルマークとコンセプトワードは、作者が違うにも拘わらず、ピタッと融合したマーク・ワードが生まれた。
ムサビへの心は一つ、心からムサビ100周年を祝う気持ちと、これからも変化しながら進化し続ける様がこもっている。

キャリアチームチームリーダー 須藤周子

100周年構想ステートメントをわかりやすくシンプルなかたちで表現し、ロゴマーク、コンセプトワード、タグラインの組み合わせで、魅力が増す可能性を秘めたものを選んだ。
ロゴマーク、コンセプトワードとも、最優秀作品として選ばれたものは100周年をシンボリックに表現しながら、これまでの年月だけでなく、未来につづいていくことがイメージでき、時間を軸に100周年構想ステートメントを捉えた秀逸な作品であった。
とりわけロゴマークの動き出しそうなデザインは、アニメーションなどへの展開にも期待が膨らむ。
ムサビに関係するすべての人が愛着と誇りをもって使うことができる、100周年にふさわしいものが選ばれたと思う。

広報入学チーム 奥田成美

コンセプトワードとシンボルマークそれぞれ200点以上の作品が集まり、世代・学科を問わず、どの作品・作者からも様々な角度でムサビへの愛が感じられました。私は卒業年月的に在学生から一番近い立場として、応募作品の中でも堂々とした姿勢と流動性が共存しているような、今のムサビ/ムサビ生の印象に近い作品を意識して選びました。
採用となったコンセプトワードとシンボルマークはどちらも永続性とムサビらしさを感じられる作品で、試行錯誤しながら学びを100年以降も続けていく意思表示にも見え、職員としても卒業生としても身が引き締まる思いです。
100周年を担うビジュアル誕生の機会に立ち会うことができ、大変光栄です。
これから目にする機会が増えることを楽しみにしております。

画像:審査会当日の様子(本学市ヶ谷キャンパス)

審査会当日の様子(本学市ヶ谷キャンパス)