武蔵野美術大学研究紀要掲載一覧

51号(2020年度)

執筆者 タイトル
藤井明 橋本平八《石に就て》をめぐって
畑一成 色彩の制作行為について
日詰明男 円錐コンパス 植物はいかにして黄金角を作図しているのか
勝俣涼 「異世界もの」の「教室」―なろう系・キャラ・ゲーム―
松本隆、藤﨑悠子(松本悠子)、飯塚義之 ロッビア工房による施釉テラコッタ彫刻の制作技法研究
―ルネサンス期の彫刻断片の総合的分析―
里見悦郎 幼児期発症ギラン・バレー症候群患者の安定期リハビリテーション
―虚血循環生理学を応用した在宅看護と幼児リハビリテーション―
菅谷優 屋上ヘテロトピー 社会空間への眼差し
春原史寛 日本の美術大学における卒業制作・卒業制作展の位置付けと社会的イメージの史的変遷に関する一考察
竹中真也 『サイリス』の「一」に関するひとつの解釈
豊田唯 18世紀前半のセビーリャ絵画におけるムリーリョ様式の継承
石川将也 多視点カメラを活用した、リモート授業・演習環境の構築と考察
黒川弘毅 朝倉文夫作《木下成太郎先生像》の建立と残留について
黒川弘毅 “北の武蔵野美術大学創立90周年記念 朝倉文夫作《木下成太郎先生像》の保存”―木下像の再生について
荻山幸子 スペイン舞踊とフラメンコの現在とこれから
―スペイン人アーティスト達がCOVID-19禍にいかに取り組んだか―
逢坂卓郎 情報をとりこむ、環境へなげかける―サイバネティクスと光芸術の実験―
上坂真人 世界から見た日本のアートシーンの現実と、革命のための決意に至る考察
日比さつき 終わりと始まり
倉田悟 透明なドライブ
大蔵紗也 流れゆく情景を切り取るということ
吉川民仁 2018年パリ個展の出張記雑感

50号(2019年度)

執筆者 タイトル
藤﨑悠子(松本悠子) フランチェスコ・ディ・ジョルジョとジャコモ・コッツァレッリ
―ルネサンス期シエナの彫刻家工房における分業制についての一考察―
石塚英樹 コンピュータ上のインタラクションにおける動作とモニター上の動きの対応関係について
金子伸二 金原省吾における「構想」の概念
松本隆 現代ネパールの金銅仏鋳造技法
荻山幸子 ポーランドマイム「黙劇」に関する一考察
―トマシェフスキ・ヴロツワフパントマイム劇場の歴史とこれから―
里見悦郎 末梢神経障害患者の筋萎縮を改善するリハビリテーションについて
―ギラン・バレー症候群患者の治療効果を高めるための新たなリハビリテーション―
志田陽子 学術研究倫理と名誉毀損
豊田唯 フランシスコ・デ・スルバランとスペイン黄金世紀の静物画
矢田部英正 道具の「握り」に関する身体技法論的研究
-物質文化に潜在する身体性と自然観-
横田太郎 レオン・バッティスタ・アルベルティ『文芸の利益と不利益』献辞にみる古典の価値:越えられない壁の認識
遠藤竜太、元田久治 展覧会「リトグラフ 石のまわりで」
北澤智豊 新収蔵品紹介 戸谷成雄《《構成》から(Ⅰ)・(Ⅱ)》について
小林昭世 飛鳥・奈良時代の色彩:色彩意識を捉える枠組み
佐藤淳一 講義記録『水門の美的構成』
白石学、小林昭世、宋仁浩、申熙卿、松岡慧 日本・韓国の美術大学学生における色彩感情の変化と動向
-1995年度・2006年度・2018年度の色彩感情に関する検査結果の報告-
春原史寛  現代日本の大学におけるアートと社会を接続する「芸術文化」学関連教育とマネジメント科目授業の展開に関する一考察
内田あぐり 「残丘―あくがれ」について
赤塚祐二 別の山に登る
-「another mountain」シリーズ2007~2013-
高浜利也 落石計画 ―朽ちてゆく銅版画について―
髙橋大地 方眼を提示する

49号(2018年度)

執筆者 タイトル
荒川歩、白井美穂、加藤賢大、松尾智康 有効なインタビュイーの抽出法
―NEOインタビュイー・スクリーニング・テストの開発―
藤田尊潮 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
『人間の土地』におけるレトリックについて
今村純子 必然性への同意、あるいは世界の美
―宮崎駿監督『となりのトトロ』をめぐって―
石塚英樹 コンピュータ上のインタラクションにおける動作について
JOU(城之尾薫) 身体表現芸術がもつ社会的貢献の潜在的可能性
―「伝統の身体・創造の呼吸 vol.2 島唄継承の未来①
了知と情熱~躍る喜界島~」からの考察―
金子伸二 出版物に見る帝国美術学校創立期のイメージ
河原啓子 メディアとしてのAI―新たなコミュニケーションを形成するアート―
円山憲子 CWL 不変量と2成分絡み輪に沿った手術 III
中田賢一、北徹朗、難波秀行 小林の野球グローブ―手作りグローブの逸品に辿る歴史―
里見悦郎 膝蓋骨亜脱臼に伴う外側側副靭帯と半月板損傷治療の効果を高めるリハビリ療法について
沢良子 勝見勝―「常民」の系譜から「デザイン」へ―
豊田唯 スペイン黄金世紀における花卉画の成立について
横田太郎 レオン・バッティスタ・アルベルティ
『文芸の利益と不利益』における「ボローニャの挿話」
―「理想的文人」と理想的家父長の対置―
小林耕平 《東・海・道・中・膝・栗・毛》―オブジェクトを鑑賞することで、十返舎一九「東海道中膝栗毛」を旅する。―
水上泰財 [私の絵について]

48号(2017年度)

執筆者 タイトル
藤田尊潮 『星の王子さま』は剽窃の作品か
―サン=テグジュペリとトリスタン・ドレーム―
伊東毅 「畏敬の念」と道徳副読本および教師用指導書
何旭 広州の聖堂
―広州散策―
金子善明 自作を通して語る、私の実践美術教育
―抽象画からインスタレーションまで―
勝田千恵子 『ドルジェル伯の舞踏会』における出会いについて
河原啓子 芸術文化施設と映像メディア
小井土滿 Bund1919と上海モダン
荻山幸子 タブラオ「エル・フラメンコ」の歴史と存在意義
萩原哉、朴亨國、黒川弘毅、明珍素也、松本隆、永井慧彦 調査報告 栃木県の鉄仏
里見悦郎 疲労骨折治療への運動療法の応用について
―運動療法(BCT)によるバレエ障害治療の臨床試験―
横田太郎 L.B.アルベルティ『文芸の利益と不利益』における文人と軍人との対置
―市民人文主義が内包するジレンマへの揶揄―
樺山祐和 天・地・泉 あめ・つち・よみ
宮入文香 旅と絵

47号(2016年度)

執筆者 タイトル
荒川歩/朴炫貞 質的研究法における映像の利用についての予備的視察
藤田尊潮 『愛の渇き』と『テレーズ・デスケィルゥ』
―三島由紀夫はF.モーリアックからなにを得たのか―
弘中智子 井上長三郎の1930年代
―シュルレアリスムと社会への意識―
狩野愛 トランスローカルなDIYアート・コレクティブ
―木版画をメディアにしたA3BCの事例研究―
河原啓子 地域コミュニケーション・メディアとしての文化施設
―“高度専門化”を超えて―
宮崎匠 18世紀フランスにおける陰影の絵画表現に対する評価の問題
―ジャン=エティエンヌ・リオタールの絵画論を手掛かりに―
小幡正敏 見知らぬ者への贈与
荻山幸子 スペイン人舞踊家ラウールの生涯と足跡
大木理恵子 「食糧で勝つ(Food Will Win The War)」
―海のむこうの「欲しがりません勝つまでは」―
佐久間保明 『しんせつなともだち』の中国語絵本
ダイノサトウ 芸術系大学のグラフィック編集ソフトウェア習得に関する考察
―デジタル画像処理を軸にしたソフトウェア学習カリキュラム―
里見悦郎 筋腱炎症治療への運動療法(BCT)の応用について
―物理療法と運動療法を併用したバレエ・ダンス障害の臨床医療―
横田太郎 レオナルド・ブルーニが理想とする翻訳
―『ニコマコス倫理学』新訳をめぐって―
沢豊彦 既成作家の「政治と文学」論
―秋田雨雀、小川未明、近松秋江の場合
日比谷泰一郎 日本画を出自とした自分と作品表現の関わり
小林孝亘 制作ノートからの言葉
松尾勘太 不安定さの快感に至るために
三浦均 情感と数理―光と雪

46号(2015年度)

執筆者 論文タイトル
藤田尊潮 「絆」と「交換」 ―サン=テグジュペリのキーワードを読み解く
唐戸信嘉 トマス・ハーディ作品におけるコーンウォール ―その神話的空間への変貌の過程―
小井土滿/常松大純/湯村光/角文平/星野曜 アルミ素材における表現の可能性
宮崎匠 18世紀フランドル絵画論研究 ―ギヨーム=ピエール・メンサエルト「公衆と若い画家たちに対する講義」(1763年)―
西前明 英語のtop, bottom, front, back, sideを用いた表現
里見悦郎 捻挫治療への運動療法(BCT)の応用について ―物理療法と運動療法を併用したバレエ障害治療の臨床試験―
志田陽子 著作権法刑事罰と市民的自由 ―憲法の基礎理論から―
鈴木希帆 岡本太郎の縄文土器論 ―発見の場としての博物館―
鶴岡明美 末期の黄表紙挿絵と文字表現 ―敵討物黄表紙を手がかりに―
矢田部英正 坐法と座具の形式に関する身体技法論的研究
沢豊彦 旧派短歌の共同性 ―今日、問われていること
門馬英美 風景を描く ―版画からみる北米の大学での滞在制作について―
佐藤淳一 獺をめぐる冒険

45号(2014年度)

執筆者 論文タイトル
荒川歩 言語的思考を比較対象とした、視覚的思考の独自性 ―視線記録装置を用いた絵画心理学研究から―
早川みどり フランス側バスクのペロタバスク ―Pelote Basque について―
葛西敬之 物語と想起 ―ギュンター・グラスの詩学について―
勝田千恵子 ロラン夫人の『回想録』における徳の観念について
円山憲子 有理ホモロジー3 球面概説(II) ―G ホモロジー同境とCWL 不変量―
峰松和子 社会文化的視点が英語教育に示唆すること
宮崎匠 18世紀ジュネーヴ絵画論における「仕上げ」 ―J.E. リオタール『絵画の原理原則に関する論考』(1781年)再考―
中嶋明 「初期キリスト教イコン」と「ファイユーム・ミイラ肖像画」から見る絵画表現の進展と変化
成瀬俊一 物言う獣と獣心の人間 ―〈ナルニア国物語〉における「獣」の研究―
西尾聡志 ジョン・ヘイダックのリトルネロ ―事物を媒介する手続きとその領土性―
里見悦郎 神経変性疾患治療への運動療法(BCT)の応用について ―脊髄空洞症の治療に関する臨床報告―
鈴木希帆 スウェーデン皇太子に贈られた縄文土器 ―紀州徳川コレクションの調査を兼ねて―
鶴岡明美 寛政期黄表紙挿絵における、文字を用いた擬人化の考察 ―山東京伝作『心学早染草』の善魂・悪魂の系譜と展開―
戸田裕介 水土(すいど)の門/天地を巡るもの(「雨引の里と彫刻2013」出品)
安田京平 地上から地続きの宇宙

44号(2013年度)

執筆者 論文タイトル
藤田尊潮 フランソワ・モーリアックの小説作品における「自然」のイメージ ―〈共犯〉のヴィジョン―
今村純子 情熱と受難のあいだに -ジュゼッペ・トルナトーレ監督『ニュー・シネマ・パラダイス』をめぐって
河原啓子 NHKアーカイブスの美術番組の系譜をめぐる研究
小林昭世 イゾスタットにおけるウィーン・メソッド
小石絵美 ギリシア青銅器時代印章印影研究 ―ライオンモチーフのポーズの発展
宮崎 匠 18世紀フランスのミニアチュール―作品評価と制作手法の多角的研究
大田暁雄 時空間的な環境認識の形成に果たす視覚的表象の役割とその可能性 ―時計、主観的体験の記述、過去・現在・未来の世界像
朴 亨國/黒川弘毅/水野さや/明珍素也/松本 隆 愛知県全昌寺蔵鉄造地蔵菩薩立像に関する総合的考察
杉村裕史 外国語教育の核心
鈴木希帆 ギメ東洋美術館所蔵の縄文土器について ―フォリー神父蒐集品の調査報告を兼ねて―
田村佳丈 絵画における物語性の復権 ―平家物語の図像化への試み―
鶴岡明美 黄表紙挿絵に見られる「店先の描写」についての考察 ―看板類を手掛かりに
尾形弘紀 モノザネ論 ―予兆あるいは痕跡としての〈モノ〉
沢 豊彦 秋江編『新選 近松秋江集』論 ―作品/選集その構造、客観小説への途
川口起美雄 混合技法
小澤 啓 空き地の神秘性

43号(2012年度)

執筆者 論文タイトル
足立純子 19 世紀の工芸美術館における銘板の役割
弘中智子 帝国美術学校学生とシュルレアリスム
今村純子 関係性を超えて―小津安二郎監督『東京物語』をめぐって
金子伸二 1990 年代前半の社会教育雑誌におけるワークショップ論の特徴
円山憲子 CWL 不変量と2 成分絡み輪に沿った手術II
増田常徳 村山槐多論 ― 実践による思考の構造体
松本 隆/松本悠子 ロッビア工房による施釉テラコッタ彫刻の制作技法研究 ― 粘土の性質と焼成を中心に
御子柴ふゆ 美術系大学の学習支援の取り組み ― 支援の取り組み状況と大学の競争率との検討を中心に
成瀬俊一 交錯する二面性 ― 『アリス』物語のもう一つの読み方
小尾 修 レンブラントのメディウム ― 模写によるレンブラントの技法研究
小澤智子 アメリカ合衆国における移民・マイノリティに関する研究の動向
里見悦郎 靭帯損傷治療への運動療法(BCT)の応用について
鶴岡明美 寛政期黄表紙における挿絵の文字表現 ― 山東京伝による心学を趣向とする作例を手掛かりに
山本唯博/北 徹朗/田村道子/吉原 紳/酒井俊幸/三浦美沙子/井尻哲也/加藤象二郎 トルク測定に関する研究 ― 陸上長距離選手の股関節筋力・骨密度および走力の関係について
何 旭 陽玠松の実像を求めて ― 散逸古小説『談藪(ダンソウ)』撰者について
三戸信惠 日本絵画における「夢」の位相 -中世から近世へ
佐久間保明 『文章倶楽部』の青春群像
沢 豊彦 秋江編、評論集『文壇三十年』論 ― 言論家としての集大成
亀井佑二 〈原論〉
牧野光一 East Java
安田京平 「絵画内空間における世界の果て」

42号(2011年度)

執筆者 論文タイトル
荒川 歩/佐藤史緒 テキストマイニングを支援するエクセルマクロ “Textorva” の開発
石崎 尚 美術館としての原爆堂に関する覚え書
― 丸木位里・俊夫妻と白井晟一の交流について ―
小井土滿/谷 浩二/角 文平 照明器具デザイン ― あかりの提案 ―
円山憲子 CWL不変量と2成分絡み輪に沿った手術
御子柴ふゆ/山本 馨 ファッションデザインの選択と着装が自己評価と精神安定に及ぼす影響
― 被服行動における臨床的効果の可能性 ―
陸 載和 根津美術館蔵石造浮屠の四天王像について
― いわゆる兜跋毘沙門天を中心に ―
斎藤國靖 カラヴァッジョ・闇のなりたち
佐々木幸弥 ヘレン・ケラーの音楽受容に関する研究
里見悦郎 神経損傷治療への運動療法(BCT)の応用について
塩谷 亮 模写によるヴェロッキオ工房作「キリストの洗礼」の研究
― イタリアルネサンス絵画技法の変遷と空間構造の変化の考察 ―
鶴岡明美 初期から全盛期の黄表紙挿絵に見る天狗像と文字情報
― 諸芸の流行と団十郎人気との関わり ―
山本唯博/北 徹朗/田村道子/吉原 紳/三浦邦彦/三浦美沙子/穐田 清/加藤象二郎/李 敬玉 トルク測定に関する研究
― 股関節筋力と腹筋・背筋力の関係について ―
萩原 哉/明珍素也 京都・三時知恩寺の善導大師像
沢 豊彦 秋江作、思想小説「蛮社の獄」論― 長編歴史小説『水野越前守』中、「新知識の弾圧」事件簿
今井俊介 いままでとこれから
亀井佑二 地震後美術
小西俊也 RT OF THE WIND、TL OF THE WINDについて
間島秀徳 Kinesis No.316 hydrometeor
牧野光一 反応すること
関 ひとみ 「見る」という行為について
鈴木泰裕 脚を描く