ワンダ・プロフト

ベルリン芸術大学 インフォメーションデザイン専攻4年受入:視覚伝達デザイン学科2011年9月~2012年7月

ワンダ・プロフト

あの大地震が東北地方を襲った今年の3月上旬、私はまさにムサビでの協定留学に向けての準備の真っ最中で、私たちはみな、東北地方、特に福島県の状況を固唾をのみながら見守っていました。

というのも、昨年の夏に、国際センターの皆さんからの暖かい歓迎を受けた後にムサビをゆっくり見学する機会があったので、既にムサビを自分の大学であるように思っていたからです。皆さんを側で支えることができないというもどかしさをずっと感じていたので、8月末に日本に到着したときには、今まで以上に日本を第二の故郷のように強く思っていました。

協定留学の当初から、色々な方が私のことを気にかけてくれています。履修の際に素晴らしいクラスを勧めてくれただけでなく、日本のタイポグラフィについて詳しく教えて下さる指導教員の後藤吉郎先生(視覚伝達デザイン学科教授)を始めとした先生方、授業の内外で色々と手助けしてくれるスチューデントチューターのみんな、クラスやMESA (Musabi English Speaking Association)の友達など、ここではたくさんの方が私を支えてくれています。

ムサビでの学生生活は素晴らしいことの連続です。日差しを浴びながら芝生の上に座ったり、デザイナーズチェアに腰掛けてみたり、週毎に開催される展示会や学内の美術館に出かけてみたりという時間もあれば、鍵の掛かっていないロッカーにはられた可愛いステッカーや、学生達の着こなし、友達同士での過ごし方などの日本らしさを垣間見ることがあったりと、毎日が充実しています。

また、授業中に日本語が分からなくて我慢しなくてはいけないことがあったとしても、この協定留学での二つの目的、デザインについて学ぶ、ムサビでの勉強の仕方を知る、については、かなえられています。

大学のすぐ近くにある協定学生用の部屋には必要なものはすべて備えられていて、都心部へのアクセスも便利です。それでいながらも、静かなその環境を私は気に入っています。

この協定留学の実施に携わっているすべての大学関係者の方に、感謝を伝えたいと思います。そして、私を支えてくれているドイツにいる皆と、この息をのむような素晴らしい日本という国(その美しさと共に難しい側面も含めて)で知り合ったすべての友達に。

私は今、忘れることのできない夢のような毎日を生きています – 人生についても色々なことが学べているのです!!

ミア・オークラ

アールト大学美術デザイン学部
インテリアデザイン専攻 修士課程1年
受入:建築学科2011年4月~2011年7月

ミア・オークラ

新しい場所やシチュエーションにおいて、どんな感じがするのか、どんな状況になるのか想像しようとして、結局、予想したものと違っているのが、私にとってよくあるパターンでした。

そしてその通りに、ムサビでの協定学生としての経験は素晴らしく、ある意味圧倒的でもあり、日々自分の成長を感じる毎日です。今までと違う環境、周りの人々、生活様式、そして場所そのものから、私は何か新しいことを学び、そして同時に吸収することで、違う考え方や問題への対処法を身につけています。もちろん、"lost in translation" になってしまうこともあって、すごくじれったいとかつらいこともありまが、それでも、言葉の壁を乗り越えてお互いに理解する方法を見つけた時は、誇らしく思えるのです。

ムサビで勉強することは、日本文化を知る上でもうってつけでした。協力的な雰囲気を感じさせ、そして親切で優しいクラスメイトや研究室の皆さん。そして、先生方の知識やスキル、また教え方にはただ感動するばかりです。私の視野を広げ、新たな視点を与えてくれた、ムサビで得たこれらの知識は今後も大事にしたいと思います。

クラスメイトからはどう課題に取り組み、進めるかということを学びました。また、それだけでなく、皆がいつでも助けてくれ、安心させてくれます。とっても簡単なこと、例えばパソコンから何かを打ち出すことが出来ないときに、誰かの助けに心から感謝する、っていうのもなんだか変ですが、そんなときに側にいる友達が手を差し伸べてくれるっていうことをありがたく思うのです。

また、"survival"な毎日の生活の中、国際センターはアドバイスやサポートという面で私を支えてくれて、日本での生活を安全で気楽なものにしてくれました。

私の予想とムサビでの時間は全く違っていて、一種の冒険であり、言葉では伝えられないもので、そして私自身が経験すべきものだったと思います。この協定留学生としての経験に、本当に感謝しています。ぜひ、アールト大学美術デザイン学部の学生にはどんどん挑戦してほしいと思います。ここで得た友情は今後も続くものであり、また、ムサビでの経験は、私の"story"においての終わりではなく、始まりなのだと思っています。