2013年度採択一覧

"日本ブラジル芸術交流プロジェクト 絵画の両極/東京-São Paulo - Pólos de pintura / Tokyo-São Paulo -"

交流機関 Atelie Fidalga(ブラジル)
実施研究室(代表者) 日本画学科研究室(内田あぐり教授)
内容 ブラジル・サンパウロにて活動中のAtelie Fidalga(主宰:Sandra Cinto、Albano Afonso)、及びGaleria DECO(主宰:Hideko Suzuki Taguchi)の協力により、ブラジルで採取した土や岩石を精製したピグメント、サトウキビ、バナナから作られた紙、及び日本画画材と技法によるワークショップを開催する。また、サンパウロ中央銀行ギャラリーに於いて、本学学生や地域の日系アーティスト、およびブラジル人アーティストによる交流展を予定している。

SGC International conference Bridging the Earth and the Sky: Printed Kites

交流機関 テネシー大学ノックスビル校、オハイオ大学、ノーザンイリノイ大学(アメリカ)
実施研究室(代表者) 油絵学科研究室(遠藤竜太教授)
内容 テネシー大学ノックスビル校、オハイオ大学、ノーザンイリノイ大学と共に、サンフランシスコで開催されるSGC International (Southern Graphics Council International)で行われる、版画(版を使用した紙)で凧を作り実際に揚げて交流するワークショップ企画に参加する。特に本学は、世界に類を見ない日本特有の和紙と伝統的な技術である木版画を用いる。また、竹の骨組みや尻尾という伝統的な形状で制作することは日本文化を提示すると共に4校の学生が共同作業することによって相互理解を目指す。

Design for Social Innovation (DSI)

交流機関 同済大学(中国)、ESADSE(フランス)、IsraAID(イスラエル)、シンガポール国立大学(シンガポール)
実施研究室(代表者) 視覚伝達デザイン学科研究室(キュー・リーメイ・ジュリヤ教授)
内容 生きた国際交流で多様な文化創造を図り、刺激し合える視野の広い国際共同研究およびワークショップの開催により、若年のクリエイター(三年生)の能力向上を図るとともに、国際的な視野を広げ、参加者の将来にわたる国際的なネットワークづくりに資するものである。 2011年3月11日に起きた東日本大震災を受け、今、私たちの前に山積する問題解決に当たりながら地道でかつ大胆な社会イノベーションを起こしてゆく必要がある。デザインもその一端を担うべきだと考える。 Design for Social Innovationというテーマで、国内外の大学や機関と連携しながら復興をキーワードに「デザインが震災後の日本の復興に対してできること」を世界とともに考え、発信していくプロジェクトである。

レディング大学とのタイポグラフィとコミュニケーション・デザイン・プロジェクト

交流機関 レディング大学(イギリス)
実施研究室(代表者) 視覚伝達デザイン学科研究室(後藤吉郎教授)
内容 本学科が特に力を入れてきたタイポグラフィと情報デザインについて、本学科とは異なるアプローチがされている大学との共同プロジェクトで各々の大学の特性を学ぶことを目途としている。

スウェーデンと日本の工芸デザイン交流プロジェクト

交流機関 Stenby School of Craft and Design(スウェーデン)
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科研究室(十時啓悦教授)
内容 スウェーデンは北欧でも歴史のある国で特に伝統的な建築様式にふさわしい工芸技術を有する。家具、木材工芸のデザイン及び木工技術の相違点など比較し、ワークショップを通じて両国の文化交流をはかる。 日本は手の技術、特に指物など小物に精巧な工具があり、持参し使い方など披露し、相違点を調査する。課題は「小箱」制作で相互の学生には作品制作を通して両国の文化を感じさせる作品を期待する。

竹を利用したデザインに関する国際交流事業

交流機関 バンドン工科大学(インドネシア)
実施研究室(代表者) 工芸工業デザイン学科研究室(伊藤真一教授)
内容 昨年度に引き続きサステナブルマテリアルとしての竹を使用したデザイン教育と造形指導者育成を継続して行うことを目的とする。昨年度のワークショップでは作品の質、学生の交流という双方の面で大きな成果が出た。本年度は工芸工業デザイン学科伊藤真一教授と基礎デザイン学科板東孝明教授の担当で新しく英語による造形総合Ⅱ類科目 Bamboo Designing を後期に開設するため、受講した学生の英語を使用したプレゼンテーションの実践の場となることも大きな目的である。そして世界のパワーバランスが変化する中で東南アジアとの関係強化はこれからのデザイン教育の中でも重要な観点と認識している。

東アジアの地域文化デザイン

交流機関 雲林科技大学、東海大学、台湾芸術大学(台湾)
実施研究室(代表者) 基礎デザイン学科研究室(小林昭世教授)
内容 雲林科技大学、東海大学、台湾芸術大学と合同で、日本と中国の基層文化である歴史的寺院建築と集落の調査を通して「地域文化とデザイン」について考え、台湾南部の北港でのワークショップをとおして、国際交流を行う。北港には台湾最古、最大のマソ廟があり、ここをフィールドにする。 ワークショップは、本学と雲林科技大学(雲林)、東海大学(台中)、台湾芸術大学(台北)と合同でおこない、日本と中国の文化の基層になるである歴史的な寺院を中心として、建築、庭と広場、景観、文様と装飾、サイン、門前町、宗教的儀式と行動、寺と関係する産業、などなどの課題に取り組む。 調べた結果は、それ自身が作品となるようなプレゼンテーションによって表示し、その結果を協議する。

「東京・カールスルーエ、災害と創造」

交流機関 カールスルーエ造形大学(ドイツ)
実施研究室(代表者) 映像学科研究室(クリストフ・シャルル教授)
内容 芸術界において、若いアーティストたちが自ら国際的な場に乗り出していくことは、現在もっとも必要とされている姿勢の一つである。 ヨーロッパを中心に2009年から継続している国際シンポジウム「OuUnPo」(「可能性を開く」の略称)と関連するかたちでワークショップを開催予定。日本とドイツのみならず、ヨーロッパ各地のアーティストと学生の交流を目指す企画である。

協定校 C³・プロジェクト 2013

交流機関 セントラル・セントマーチンズ・カレッジ(イギリス)、ケルン国際デザインスクール (ドイツ)
実施研究室(代表者) デザイン情報学科研究室(長澤忠徳教授)
内容 本学と本学の協定大学(武蔵野美術大学、ロンドン芸大セントラル・セントマーチン校、ケルン国際デザインスクール)による教員の相互訪問による交換授業(ワークショップ)により、参加学生は、現代社会の文化状況とデザインの様態をリサーチし、その新たなる可能性を提案する形式で、国際的に活躍する創造的デザイン人材育成のための異文化相互理解力とデザイン思考および方法論の理解、プレゼンテーション力の育成を目的としている。

私たちのからだをつくるもの -市場/食から文化を比較考察する-

交流機関 パリ国立高等美術学校(フランス)
実施研究室(代表者) 言語文化研究室(藤田尊潮教授)
内容 食事を通じて生命を維持するのは、どの文化にも共通している。しかし食されるものの採られ方、摂り方、その内容は多様であり、流通、保管、経済に及ぼす影響は多岐にわたる。今回は市場/食をテーマにとりあげ、両校の学生が共有し各自が作品、プレゼンテーション制作を行う。 全学科有志学生10-15名程度を対象に、自分たちの体を形成する食が、異なる自然や文化の中でどのように生産され、流通され、表現されてきたかを体験、学習の機会とする。国内での中央市場やと畜場の調査を行い自国の状況を把握し各自作品を制作、現地に赴きENSBAの学生とディスカッション、現地で共同展覧会を実施。ランジス中央市場訪問のワークショップや食にまつわる場所、美術/デザインにおける表現のリサーチを実施し流通、食文化の側面から比較を行い、体験、修得した内容をもとに、記録集(冊子)を作成する。