マノン・フォルニー

パリ国立高等美術学校 デジタルテクノロジー専攻3年受入:映像学科2013年9月~2014年1月

マノン・フォルニー

私は、とても全般的なパリ国立高等美術学校に対し、もっと専門的な環境で勉強できる武蔵野美術大学の映像学科で勉強したいと思っていました。

ムサビでは、学生が卒業後に企業で働く技術を身につけることができる、アニメーションやコンピュータープログラミングのような"純粋な"美術ではない活動も経験しました。来日前に既にクリストフ・シャルル先生にお会いしていたので、ムサビではシャルル先生の授業を履修し、そこでは私に音楽のインスタレーションや実験を体験する機会を与えてくれました。私はまた、霜田誠二先生のとても興味深いパフォーマンスの授業にも参加することができました。

ムサビは豊かな設備、プロジェクトや人々であふれています。美しい図書館、イメージライブラリーや美術館も多くの学びを与えてくれます。つまり、ムサビでは興味深いことをたくさんすることができます。

ウォルター・ゴッシュ

アールト大学美術デザイン建築学部
ファッション・デザイン専攻3年
受入:空間演出デザイン学科2013年9月~2014年1月

ウォルター・ゴッシュ

最初に来日した時、私はムサビついてあまり期待を持っていませんでした。フィンランドの何人かの友人がインテリアデザインの分野でムサビのことを知っていました。私はまた、自分の日本語能力がかなり低いため、授業の選択肢が限られていることもわかっていました。幸いなことに、私が履修した授業はとても興味深く、先生も素晴らしかったです。履修できる授業が限られていたため、民俗資料館で日本の衣服に関する個人的な調査をしたり、私が今まで見た中で最高の図書館に行ったりする時間がたくさんありました。

ムサビの授業方法は、フィンランドの自分の大学とはとても異なっています。ムサビでは他の学科の授業を履修することができず、課題の完成品よりも、制作過程でインスピレーションを受けたり、リサーチをしたりすることに、より比重が置かれます。また、概して、ムサビでは、それぞれが異なる役割に取り組み、個人としてよりもむしろグループのメンバーとして行動するのを見ることは興味深かったです。

東京の街自体は、騒音や匂い、そして視覚的な景観がすごいです。もし私がその状況を負担に感じたかもしれないとすると、学校がある国分寺は完璧です。都心まで遠すぎず、周囲の環境は静かで都心へのアクセスもとてもいいです。普通の人々が日常生活を送っている様子を見ることが、私にとっては既にとても刺激となっています。

キム・ジミン

弘益大学校 美術学部油絵専攻4年受入:油絵学科2013年9月~2014年1月

キム・ジミン

東京での半年間は夢のようでした。海外かどうかに関わらず、今回が一人暮らしは初めてでしたが、私は海外留学をお勧めします。留学中には過去を振り返る時間や自分自身について深く考える時間がたくさんありました。改めて自分の目標を設定し、進むべき道を決めるよい機会になりました。また、異なった環境の中で挑戦することにより、私はより強く勇敢になりました。そして、今私は、それがどんなに大変であろうと、これからやってくる困難を全て乗り越えることができます。国際センターのスタッフは全員親切で、助けが必要な時や問題が起きた時にはいつでも助けてくれました。だから心配することは何もありませんし、ムサビの先生や学生達もとても親切です。
私は、日本でしか感じることができないとても独特な環境が大好きになりました。特に鷹の台!!鷹の台は宮崎駿のアニメーションの "となりのトトロ" が出てくるようなところです。

学校生活もとても楽しかったです。広々とした制作スペースがあり、どの学生も自由に、一生懸命作業をしています。私は彼らからエネルギーを感じることができました。全ての状況が完璧でアートを楽しむ環境が整っています。そして、ムサビの図書館は、どんなに素晴らしいか言い表せないほどでした。数多くの本とその場所は、私の勉強に対する意欲を駆り立ててくれました。私はムサビで勉強ができたことをとても誇りに思います。それは決して忘れることのできない思い出となるでしょう。

ダルジェロ・ケルステン

ベルリン芸術大学 美術学部美術専攻4年受入:彫刻学科2013年9月~2014年1月

ダルジェロ・ケルステン

Photograph by Kenta Hoshino

私は、交換留学プログラムに参加する機会を得ることは私の勉強に必要不可欠であると感じました。異なったメディアで制作したり、新しい言語を習得したり、異なった環境で生活することによって経験の幅が広がりました。よい言葉が見つからないので月並な表現になりますし、海外経験のない人は共感できないかもしれないですが、日本とムサビで2ヵ月半を過ごしてみて、知らない世界へ思い切って踏み込むことは、とても価値のあることだと言うことができます。

来日した時、私はカルチャーショックを感じませんでした。それは、テレビのサイエンスフィクション番組の中に出てくる別の惑星に到着したようでした。よく知っているところでもあるようで、でも、多くの違いがありました。

ムサビの設備は素晴らしく、私は膨大な新しい可能性に圧倒されましたが、興味を持ったことに何でも挑戦するよう励まされました。彫刻学科のスタッフや学生はとても親切で、どんな問題も既に解決策が用意されているかのようです。制作活動はベルリンの自分の大学とはとても異なっていて、ベルリンではほとんど自由に使えるフリースペースのスタジオで主に制作していましたが、ムサビでは作業場で制作をします。また同時に、先生方が作業場の責任者となっています。

私は、できれば事前に日本語を勉強しておくことをとても勧めます。なぜならそれほど多面的な経験ができなくなってしまうかもしれないですし、孤独に感じてしまうかもしれないからです。

これまでの2ヵ月半はとても強烈で興味深い経験だったので、まるで半年経ったようにも思え、それでもまだ時間が足りないと感じています。私はムサビで勉強する機会を得ることができて本当に幸運です。

もし1年前の交換留学の準備をしていた時の自分に話しかけることができるなら、私はその時の自分に、目の前に素晴らしい時間が待っている、と伝えるでしょう。

ヴァレンティナ・マリニグ

ミラノ工科大学デザイン学部
インテリアデザイン専攻 修士課程1年
受入:工芸工業デザイン学科2013年4月~2013年7月

ヴァレンティナ・マリニグ

デザインに興味を持ってからずっと日本の文化に興味を持ってきました。東京で最も権威のある大学の一つに留学する機会を得て、私の夢は実現しました。

私は日本と日本人を知ろうという気持ちで旅立ちました、でも、到着した途端、全てが想像したこととは違っていました。東京の独特な雰囲気に私は魅了されました。人々の信じられない位の優しさと真心に、私は驚き、毎日が冒険でした。

授業での最初の数ヵ月はとても困難でした。私の国の文化背景と方法は他の学生とは全く異なっていたため、私は最初混乱しました。しかし、先生やクラスメイトはとても親切で、辛抱強く私を助けてくれました。日に日に私は理解できるようになり、私が環境に慣れるように助けてくれる素晴らしい友人を見つけて、日常に溶け込んでいきました。素晴らしい友人ができたことは最も素敵な出来事の一つです。地球の反対で、あなたがたった一人で混乱している時に寂しい思いをさせないでいてくれるのですから。

ムサビに来て三ヵ月経った今、私の旅は終わりに近づいています。この経験は私の人生の中で最高の冒険の一つとなりました。だから、これからも思い出としてずっと大切にします。

アンナリンダ・ルオッコ

ミラノ工科大学デザイン学部
コミュニケーションデザイン 修士課程1年
受入:デザイン情報学科2013年4月~2013年7月

アンナリンダ・ルオッコ

文字通り、私はムサビに恋に落ちました。

ムサビは本当に素晴らしいところです。キャンパスを歩くだけでインスピレーションを得ることができ、常にキャンパスのどこかでパフォーマンスや展示会やパーティーなどが行われています。ムサビは変化に富んでいて生き生きとしていて、いつでも活気に満ちています。

常に刺激的な雰囲気を感じることができ、それに学生全員が関わっています。彼らは自分を表現し、自分をさらけ出すことを全く恐れません。そして、例え英語を話すことができなくてもとても親切で友好的です。

私はここでとても仲のいい友達を見つけ、そのうちの何人かはいい意味でとてもおもしろいです。

ムサビは多くの設備や工房、そして勉強したり友達と会ったりするスペースがたくさんあります。素晴らしい美術館もあって、図書館については話すだけではとても足りません。なぜならどんな言葉も私がどれだけ図書館が好きかを表せないからです。

授業はとても興味深くて、私が慣れている本国の大学とはとても異なっています。ですから、異なった考え方や作業方法を習得するのにいい機会となっています。言うまでもなく、全てにおいてここでの経験はとても素晴らしい経験です。

私は新しいことや場所を見つけ出すのが好きですが、日本は正に私が探していた場所です。更に、住むのにも素晴らしい場所です。モダンで伝統的、平和的で混沌としていて、スピードが遅くて、同時に速い街です。ここにいることは私の夢がかなったようですが、実際にはそれより素晴らしいことです。

マーティン・モンシクール

パリ国立高等美術学校
アトリエGiuseppe Penone/Tania Bruguera所属3年
受入:彫刻学科2013年4月~2013年7月

マーティン・モンシクール

武蔵野美術大学で勉強できたことは自分にとって素晴らしい機会となりました。パリ国立高等美術学校との違いは明らかです。制作のシステムは似ていますが、環境や装置が違うため、プロジェクトのアプローチ方法が異なっています。ムサビはとても機能的です。

私はたった2ヵ月前に日本に到着し、いくつかのスタジオで制作してきました。私は銅と木材、そして混合媒体でスタジオ作品を制作しました。他のプロジェクトも進行中です。参加予定の展示会は私の制作活動に刺激を与え、ムサビでの学生生活に溶け込むことができました。

私のチューターと英語を話す何人かの修士の学生は、色々なところで私を助けてくれます。彫刻学科の授業はとても質が高いです。言葉によるコミュニケーションの問題があっても、私の作品に関するディスカッションはとても価値があります。

鷹の台エリアはとても住むには良いところです。私は本物の日本を感じることができますし、東京都心まで出かけることはとても楽しいです。

まだあと3ヵ月間、日本で過ごすことができるので、ここでの素晴らしい経験を通してこれから更に楽しい経験が増えるだろうと感じています。