伊藤真一

伊藤真一(いとう・しんいち)
ITO Shinichi

専門
インテリアデザイン、家具デザイン
Interior Design
所属
工芸工業デザイン学科
Industrial, Interior and Craft Design
職位
教授
Professor
略歴
2004年4月着任
1968年東京都生まれ
芝浦工業大学大学院 工学研究科修士課程 建設工学専攻修了(修士)
研究テーマ
開発途上国における製品生産とデザイン。素材・空間。

'96年から'99年まで青年海外協力隊員としてガーナ共和国タコラディポリテクニックにて家具デザインを指導。この間、EU(European Union)のガーナ木材産業開発支援プロジェクトと共同で、木工教育機関指導者を対象に製図を1カ月間指導。現在開発途上国での製品デザインのあり方に関して研究中。'07-10年度本学の現代GP「EDS竹プロジェクト」に携わった。
著書・論文:「海外住まい事情 タコラディ(ガーナ)」『新建築住宅特集』'01年5月号、「空間の境界領域における共振作用の研究」'93年、芝浦工業大学大学院工学研究科建設工学専攻建築計画修士論文など。
展覧会:「地球の深層」'92年、芝浦工業大学大学院工学研究科建設工学専攻展覧会、'05・'06年、100% Design Tokyoなど。
'94年「セントラル硝子国際建築設計競技」佳作、毎日新聞社主催「ジュエリークリエイティブコンテスト」グランプリ・通商産業大臣賞受賞。

The theme of my research is production and design in developing countries (materials and space). As a participant in the Japan Overseas Cooperation Volunteers (JOCV) program, I taught furniture design at Takoradi Polytechnic in Ghana from 1996 to 1999. During that time, for one month I taught drawing to instructors at a woodworking educational institution in collaboration with the European Union’s project to support timber industry development in Ghana. At present I am researching the most desirable forms of product design for developing countries. I was also involved in MAU’s EDS Bamboo Project (http://www.musabi.ac.jp/bambooproject/), which received funding from the Ministry of Education, Culture, Sports, Science, and Technology from fiscal 2007 through fiscal 2010.


スツール
W46×D46×H45cm 2004年

椅子
W45×D50×H85cm SH44.8cm 2005年

ココナッツ材を利用した家具

ガーナ共和国ではココナッツの樹木は元来、食用として育てられている。食用の実が寿命により、また地域に拡がる樹冠を枯れさせてしまうウィルスによって取れなくなった後、これらの樹木は枯れるにまかされて何も利用されていない。ココナッツの幹は一見家具に使用するには不適に感じられるが、700kg/m3程度の比重となる外周部3分の1を使用することで家具として十分な強度をもつ。ガーナでは広葉樹の熱帯雨林は年々減少しており、他の素材を活用する意味でも生育の早いこの材を利用し、付加価値の高い家具として生産することは有効と考えられ、輸出のためのデザインを手がけている。

椅子
W45×D50×H85cm SH44.8cm 2004年

本学 現代GP「EDS竹プロジェクト」

竹材を使用した家具のプロトタイプ
竹材の弾力を生かしたノックダウン式の構造をもつテーブル。

ティーテーブル
W40×D40×H45cm 2008年

オフィス空間の設計

約30坪の空間を会議、接客、執務の3つの領域に分節した。空間にある深度を与えるために多様な表情を表出するモルタルと黒皮鉄板を主要仕上素材として用いている。

花台

プレゼンテーションステージ

会議スペースと接客スペース