テーマ 「近未来のインパネデザイン」~快適性・価値の提案
教員 工芸工業デザイン学科/インダストリアルデザイン研究室 教授 中原 俊三郎

急速に変化するデジタル技術は、我々の社会生活に浸透し劇的な変化を遂げています。クルマにおいても同様に、内部に張り巡らされた電子システムを駆使して、人とクルマの新しい関係が始まっています。この産学共同研究では、モーターショーモデルの開発を前提に、燃料電池とモーターを搭載した次世代軽自動車用のインストルメントパネルのデザインをスズキ(株)と共同で取り組みました。
テーマは、ドライブ操作における全ての情報を液晶パネルで示し、ハードウェアとの連携を考えた、安全で快適なインパネデザインを提案するというものです。ユーザーは、近未来の2010~12年のセカンドライフ世代に置き、その時代のライフシーンを想定しています。また過程では、ユーザーと同世代の被験者から視認性などの評価実験を繰り返し、検証を重ねましたので、訴求力のある密度の高い提案となったと考えております。
この提案は、スズキ(株)の技術によりプロトタイプモデルへと移行され、昨年の第39回東京モーターショー2005にて発表。おかげさまで、来場者の皆様から高い評価をいただきました。