実施期間 2005年6月25日~7月31日
教員 教授 黒川 弘毅

大分大学と協力協定を締結している大分市からの依頼により、大分市と大分大学および本学の連携事業として、大分市平和市民公園に設置されている「ムッちゃん平和像」のメンテナンス作業を行いました(7月26日)。

当日は本学黒川教授とブロンズスタジオ・高橋裕二氏の指導のもと、大分大学教育福祉科学部「博物館実習?」(担当田中修二助教授)の受講生が作業に参加しました。
「ムッちゃん平和像」は太平洋戦争のさなか、重い病気のため防空壕の奥に寝かされたまま、治療も受けられずに亡くなった少女を悼み、戦争の悲惨さを語り継ぐために1983年彫刻家村上炳人氏(1916~97)により制作されましたが、設置後一度もメンテナンスが行われていなかったため、着色が落ちるなど汚れが目立つ状態でしたが、洗剤とブラシによる洗浄、着色補正、蜜蝋によるワックスがけを学生が共同で行ない、約3時間の作業で茶褐色の光沢がよみがえりました。

作業後、黒川氏と高橋氏により、像を守り伝えていく上で、洗浄とワックスがけを定期的に行うことの大切さ、その際の市民や学生の役割の重要性などについての講義が開催されました。

場所 大分市牧緑町(県立芸術会館横わんぱく広場内)